10年が経ちました。
9月30日、今日は我が家で初めて家族の一員となったネコ、メルの10回目の命日です。17年前の初夏のある日、生後2、3か月の子猫が我が家の台所のドアの外から入ってきたそうな様子でじっと中を見ていました。それが2日後にはメルと名付けられて家族の一員となり、ネコのいる暮らしの楽しさやネコのかわいさを我々に教えてくれ、イヌを始めほかのペットたちとも仲良く暮らして家の中に和やかな雰囲気を醸しだしてくれました。しかし、大切なかけがえのない家族となったメルも、白血病のため7年というネコとしては短い一生を駆け抜けて、2006年の今日虹の橋を渡っていきました。写真は同年9月23日の朝、窓の外を見るメルと、メルに寄り添う、やはり今は亡きルナです。メルは、この1週間ほど前から急激に体調を崩し、元気がなくなっていました。それを生まれたときからメルに遊んでもらい親のサラ以上に懐いていたルナは、容態が悪いことが分かっていたのか心配した様子で、メルがトイレに行くときも餌を食べるときもかた時も離れず、まるで介護をするように毎日ずっと付き添っていました。そして、この日の午後1時過ぎに病状が急変したためメルを動物病院に入院させたのですが、病院で闘病生活をしていたものの1週間後の未明には手当の甲斐なく息を引き取ってしまいました。したがって、この写真がメルとルナが並んで写っている最後の写真となりました。遺体を引き取ってきたときから、翌日メルを火葬にするため玄関を出るまで、何度も遠吠えをするように鳴きながらメルから離れようとしなかったルナの様子とともに、家族みんなになつき、人の言葉や気持ちもよく理解していたメルのことは未だに忘れることはできず、事あるごとにその表情や声が脳裏に浮かんできます。