波の上を飛ぶシロチドリ

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冷たい季節風が吹付け、冬独特の色彩でうねる波が広がる夕方の海辺を、シロチドリが飛び回っていました。身を切るように冷たい風など全く気にしていないような元気さです。寒さのため人影がほとんど見えない渚に下りては、餌を探したり佇んで波の打ち寄せる様子を見ていますが、ときおり舞い降りるハシブトガラスや、頭上を大型の野鳥が低く飛んだことを認めると、飛び立って海上を一周りしてから別の波打ち際へ下りることを繰り返していました。ララとハンナを遊ばせながら、波の上を飛ぶシロチドリを撮影していて、これまでこの親子とみられる群れはいつも5羽で飛んでいたのに、昨日は4羽になっていたことに気づきました。おそらく猛禽かカラスなど大型の野鳥に襲われたのでしょう。自然界の厳しさを感じながら、夕日を受けて波の上を飛ぶシロチドリを撮影していました。

駆けっこ

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昨日は今年最後の仕事を終えて、帰宅後少し雑用をしてから午後遅くになってララとハンナを海辺へ連れて行きました。この頃雨が降ったり、冷たく強い風が吹く日が多かったので、海へは足を向けていませんでした。久しぶりの広い海辺の砂浜へ出た2匹は、冷たい風をものともせず、夕日が投げかける淡い光の中で縦横に駆け回っていました。私も佇んでいたりゆっくり歩いていると寒くなってきたので、一緒に1kmほどの距離を駆け足で往復しました。10年以上していなかった久しぶりの砂浜でのランニングです。すると2匹は喜んで飛び跳ね、何度も私の周囲を行ったり来たりして駆け回っていました。帰りがけに、ララとハンナを待たせては100mほど離れてから呼び、何度も競走させると、流石にストライドの大きなハンナが毎回ララに差をつけて私のもとに駆け込んできましたが、ララも負けん気いっぱいの真剣な顔つきで一所懸命走っていました。たくさん運動ができたので、今夜はどちらもよく眠ることができるでしょう。

もう帰ろうよ

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フィールドの中を駆け回りあちこちを探検して、そろそろ帰ろうよ、とでもいいたそうな顔つきで近寄ってきたハンナです。バードウオッチングや自然観察をするためフィールドへ連れていったときには、人の姿が見えないとララだけでなくハンナもリードを解いてやることが多くなりました。するとハンナは、ララと一緒に楽しそうに空き地や草はらの上を駆け回り、いろいろ新しい発見をしています。しかし、車で遠出をするようなときは別にして、普段の散歩では喜んで出かけても歩き始めて1時間もすると満足し、私がいつまでも野鳥や野草の撮影などをしていると早く帰ろうと促してくることがよくあります。散歩したり、私と一緒に外出することは好きなハンナですが、どうも一番安心できて好きなのは家の中でみんなと過ごすことのようです。そんなハンナの様子を見ていると、虐待に近い扱いを受けていたうえ殺処分される寸前まで追い込まれていたのに、今ではすっかりわが家になじみ、私たちに心を開いてくれたことを実感し嬉しくなります。

ヒヨドリが騒いだ!

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本格的な寒さがやってくるようになって、いつも散歩する公園の落葉樹もすっかり葉を落としました。この公園の林は常緑樹と落葉樹が混在しているので、冬になっても日が差し込みにくいところもありますが、それでも葉を落とした木が多いところでは梢を仰ぐと空が見えるようになり、遊歩道が明るくなりました。そんなところでは、枯れ枝のようになった枝にとまる野鳥がよく見えます。最近では、ヒヨドリやツグミといった少し大きめの野鳥がよく群れていて、群れがとまっている木の下を通ると大きな羽音で騒ぎ、鋭い声を上げます。この写真を撮ったときも、散歩中に腰を下ろしたララとハンナに声をかけたところ、私たちの気配に気づいた20羽ほどのヒヨドリが飛び立ち頭上で大騒ぎしたので2匹はその騒ぎに驚き、羽音や鳴き声が収まるまで枝の間を仰ぎ見ていました。ただ、今年はヒヨドリやツグミの姿はよく目に付きますが、被写体にしたい小型の冬鳥が例年と比べると少なく出会う機会が少ないので撮影意欲が湧きません。

シジュウカラの採餌

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公園の池の周りに植えられたナンキンハゼの木で、シジュウカラが賑やかに声をあげながら熱心に白い実をついばんでいました。写真を撮りながら様子をうかがっていると、ナンキンハゼの木の下に茂る潅木の中でも数羽の姿が見え隠れしています。これまではウメの木などでよくムシを探している姿を見かけましたが、厳しさを増してきた冬の寒さに備えて、カロリーの高い食料を確保しようとしているのでしょう。先日はスダジイのドングリを木の幹に隠そうとしているヤマガラを見ました。体が小さく熱量を蓄えておくことができない野鳥たちは、食料をカロリーの高いものに変えたり、貯蔵できる食料を蓄えたりして食料が乏しくなる寒い冬を乗り切ろうとしています。

朝の池で

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冷たい季節風が水面にさざ波を立てる朝の池で、2羽のコサギが水の中に立ちつくしていました。足の付け根まで水に浸かって、まるで水鳥が浮いているように見えます。いつもは岸近くで立っていることが多いコサギなので何をしているのか見ていると、岸辺にいるときと同じように水面を見つめて小魚を探している様子でしたが、浅いところで採餌をしているときと違って水の抵抗が大きく動きにくいのか、全く移動せず長い時間同じところで佇んでいました。冬空を映す水面と、伸びてきている飾り羽をときどき強く吹き抜けていく寒風に靡かせているコサギの真っ白な羽毛のコントラストが、朝の光の中できれいでした。

つまらなかった・・・

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ララとハンナを公園の池のほとりで待つように指示して、水面を移動するカンムリカイツブリやカモを観察していると、遊歩道を散歩する人が何人も通り過ぎていきました。中には、並んで座っている2匹に近づいて話しかけていく犬好きな人も何人かありました。私から離れて遠くへ行くことや歩き回ることを禁止されていた2匹は、その人たちに相手になってもらうことを期待して尾を振って立ち上がろうとしましたが、そのたびに動かないようにいうと、しかたなしに腰を下ろし頭を撫でてもらうだけで我慢していました。今日は水鳥だけでなく水辺に生えるサクラやノイバラにシジュウカラやコゲラもやってきたので、観察や撮影に思いのほか長い時間を使ったため2匹を待たせてしまい、双眼鏡やカメラをバッグに収めるころにはどちらもすっかり退屈して、ララなどは芝生の上で顔を前足にのせて伏せていました。さらに、今日はいつも散歩中に与えるために持参するビスケットを忘れてしまったため、ララとハンナにとっては期待外れのつまらない散歩になりました。写真は、声をかけて遠ざかっていく人を見送るララとハンナです。

寒くなった!

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昨日の朝まで強く降った雨がやんだ後は、午後遅くから季節風が強まり寒さがやってきました。今日は最高気温が10℃には達しない予報です。冬にしては暖かすぎたこの頃の気温に慣れているため、風の冷たさがことのほか身に沁みます。ペットたちも寒さを感じているらしく、マリーや小次郎は昨夜はベッドの中に潜り込んできて一晩布団の中で寝ていました。さすがに寒さに強いハンナは冷え込みが堪えているようには見えませんでしたが、ララは暖かいマットの上で寝ていました。寒いとはいっても暖房を切った深夜でも室温は8℃前後にしか落ちないので暖かい家の中ですが、それでも普段が家の中で暮らしているので少しの冷え込みも気になるようです。写真は、夜になって強さを増してきた北西風があちこちで立てる音を気にするマリーです。今も仕事をしている三階の部屋の北側の窓には、強い風が音を立てて吹き付けています。

得意のポーズ

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考えるような様子で首を傾け、一所懸命私のいうことを聞こうとしているハンナです。これは我が家へやってきた当時はほとんど見せなかったしぐさですが、一緒に生活を始めてひと月あまり経過した頃から、私たちを信用し始めたらしく、語りかけられる言葉を理解しようとする意欲が強くなるとともによく目につくようになりました。それ以後は見知らぬことに対してよく見せるようになり、今ではハンナの得意のポーズになりました。ただ、今では私たちの言葉や習慣をよく理解したので、単純な言葉や指示には首を傾げなくなりましたが、指示を聞き取れなかったときや、初めて語りかけられる言葉を聞いたとき、それに私の吹く口笛にはすぐに反応して、相変わらず得意のポーズで右に首を傾けています。

カンムリカイツブリ初撮り

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今年も散歩に訪れる公園の大きな池に、カンムリカイツブリがやってきました。昨シーズンは3羽を確認しましたが、今シーズンは現在までのところ1羽のみです。飛来は数日前に気づいたものの、そのときは池の向こう岸近くに浮かんでいて距離も300m以上離れていたため、撮影はやめて帰ってきました。それが、昨日は私がいる岸辺から100mほどのところに来ていたのでレンズを向けてみました。今シーズンのカンムリカイツブリの初撮りです。ただ、まだ距離があったことと、夕方だったため、掲載写真程度の画像になってしまいました。あと半分ほど距離を詰めてくれると綺麗な画像が得られるはずなのですが、昨シーズンも岸近くまでやってくることはほとんどなかったので、大きく詳細な画像を得ることは今シーズンも難しそうです。ただ、双眼鏡やカメラの望遠レンズを使えば、ホシハジロやキンクロハジロの群れの中を移動する姿は目視で十分楽しめます。