若葉の季節

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いろいろな木々の芽出しが始まった公園の雑木林の中は、明るい緑色が溢れ、その色が微妙に色相や彩度、明度に差をつけて春真っ盛りの林を彩っています。中でも鮮やかな緑は、カキとクスの若葉です。どちらも日差しを浴びると、たくさんの木々の中でひときわ目立ちます。その他雑木林を構成する中心的な樹種の一つのコナラも、枝先に若葉が芽吹き花序もたくさん垂らし、モミジやカエデは鮮やかな黄緑色の葉や小さな赤い花をたくさん枝先につけました。池の岸ではハンノキもやわらかい色の葉を水面に映しています。そんな若葉の間を爽やかに通り過ぎていく風は優しく、今の公園の中は散歩をするには絶好の季節です。今日もララとハンナは、明るい緑色に染まる林の中をゆっくりと時間をかけて散歩してきました。

如意ケ嶽

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吉田山から見た、新緑が萌えだした如意ケ嶽です。昨日は、息子が研究資料や書籍を家へ持って帰りたいから車で迎えに来てほしいとのことだったので、ララとハンナの散歩を朝のうちに終えてから京都へ車を走らせました。京都へ向かう途中は雷雨に遭いましたが、京都市内へ入った頃から雨は小降りになってやがてやんでいき、息子の住まいに着いた頃には写真のように青空が広がり、緑が鮮やかになってきた東山の山並みがくっきりと目の前に広がりました。この光景は、学生時代に吉田山の中腹で暮らした私や、吉田山を下る神楽坂を下りた街で暮らした妻も毎日目にして慣れ親しんだものですが、息子までが私たちが学生時代を過ごしたすぐ近くで暮らすようになるとは考えてもいませんでした。雨上がりの爽やかな新緑に覆われた如意ケ嶽を見ながら、学生時代の出来事や息子の成長過程などについていろいろな思いが湧いてきたひと時でした。

木漏れ日揺れる散歩道

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コナラやケヤキなど落葉樹に新芽が芽吹き、若葉が広がるに従って、雑木林の中の遊歩道では木漏れ日がよく揺れ、林の中の光が緑がかって見えるようになりました。冬の間、葉を落とした枝の間から差し込み、林床を包み込むように直線的に届く日差しとは違い、風に枝が揺れるたびに林の中に入ってくる光が跳ね返ったり飛び跳ねたりして踊っているように見えます。写真は、そんな木漏れ日が踊る雑木林の中で、坂道を歩いて乱れた息を整えるララとハンナです。気温が上がってきたこの頃は、2匹は日向を歩いたあとはこうして木陰で一度か二度休むようになりました。

フジの開花

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今日からゴールデンウイークの休暇に入ったので、朝起きてララとハンナに食事をとらせると、車に乗せて公園へ散歩に出かけました。今日の公園は、連休を利用したウオーキング大会をはじめ各種行事があったため人出が多く、いつもの静かな園内とは違い賑やかな雰囲気でした。そんな混雑を避けて、2匹と人影の見えない遊歩道へ入っていくと、池の端でフジ棚のフジが一斉に開花して薄紫と白の長い花序を垂らしクマバチやミツバチなどたくさんの昆虫を集めていました。数日前まではちらほらと開きかけた花があることを散歩の際に確認していましたが、昨日一昨日で一気に開花したようです。朝の日を受けて風に揺れる花房が綺麗だったので、逆光で撮影してみました。

ムクドリの群れとハシブトガラス

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散歩を終えて車をとめたところへ戻ると、私の先を走って戻り車の前で待っていたララとハンナが、写真のように首を伸ばして草はらが広がる辺りに注意を向け始めました。何が見えるのかと私もそちらへ視線を向けたところ、シロツメクサやカラスノエンドウなどが広がる中で餌をついばんでいるムクドリの群れの真ん中へ、上空を旋回していた数羽のハシブトガラスが舞い降りてムクドリを追い散らし始めようとしていました。ララとハンナは、飛び立つムクドリの羽音やハシブトガラスの鳴き声が騒々しく聞こえてくる様子を興味深そうに見ていて、私と目が合うと近くへ寄っていきたそうな表情をみせました。しかし、動かないように指示するとどちらもしかたなしに浮かせた腰を下ろし、全部のムクドリが飛び立っていくまで目を凝らして見つめていました。丈の伸びた草の間から飛び立つムクドリは相当な数で、秋から冬ならまだしも、繁殖期に入った今の時期にしては珍しく大きな群れでした。

こんなところにシロスミレ!

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春の野というより、最近ではイネ科の植物やスイバなど丈の高い草が青々と茂ってきて初夏の様相に変わりつつあるフィールドを歩いていたところ、丈の高い草が刈り取られた畦でシロスミレが咲いていました。昨年まではこの周辺でシロスミレを見たことはなく、先月訪れたときにもスミレの葉があることには気がつきませんでした。思いがけず目にしたシロスミレに嬉しくなり、カメラのレンズを向け数枚撮影してから近くを探してみると、この周囲にも数株のシロスミレが短い花茎の先に真っ白な花をつけて明るい日差しを浴びていました。耕地に新しく入れた土か堆肥に種が交じっていたのかもしれません。それが、自分より背丈の高い草がなくなって日当たりがよくなり一気に開花したようです。好きなスミレの花が見られるポイントがひとつ増えました。

今年もカジイチゴの花が咲いた!

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今年もフィールドの一角でカジイチゴの白い花が咲きました。このカジイチゴに気づいたときには、林縁の日陰の草むらの中でほんの30cmほどの丈しかなかったのですが、それが順調に生長して毎年花を咲かせ、花が終わると黄色の実をつけるようになりました。実がなるようになってからは毎年熟すころになると必ず散歩がてら訪れ、数個採っては甘酸っぱい味に季節を感じながらルナと分けて食べていました。2年前の6月にルナが亡くなって、昨年はこのフィールドを訪れる機会も少なくなり、実が熟す時期には訪れなかったので採ることはなかったのですが、今年はララやハンナを連れて来て一緒に食べてみようと思いながら、そろそろ花期を終えようとする花を撮影してきました。

ケリの声

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繁殖期を迎えて、田が広がったフィールドではケリの鋭い鳴き声がよく響くようになりました。そろそろ田起こしが始まり、中にはもう水が張られた田も散見されるフィールドを歩くと、高い空から降るように聞こえてくるヒバリの囀りとともに、強く鋭く鳴くケリの声が方々から聞こえてきます。先日も、畦道や田の周りの土手に足を踏み入れると、そのあたりで営巣しているらしいケリが私に向かって何度も威嚇の声を上げて上空を舞いました。これからしばらくは、田や草地を歩くと、ケリやキジの声がよく聞こえる季節です。

早く帰ろうよ!

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今日は時間がなかったため、ララとハンナの散歩はいつも行く公園や海辺ではなく、家の近くに残る里山を歩いてきました。ここは家から車を使えば数分で行くことができ、一巡りしても30分ほどで歩くことができるわりに坂道が多く、速足で歩くと結構運動した気分になります。今日ははじめから2匹のリードを外して速足で歩いたところ、帰り道ではどちらも長い舌を出し、寄り道もせず一目散に車まで戻りました。散歩に行くことは大好きなのですが、いったん散歩に満足すれば一刻も早く家へ帰りたい2匹なので、今日の散歩はもう十分だと思い帰宅しようと考えたのでしょう。私が車に戻っていくと、2匹は写真のように車の近くで息を弾ませながら、早く帰ろうよ、と呼び掛けているような表情で尾を振って待っていました。

ピントがずれた!

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今春初めて出会ったセッカの画像です。このあたりのセッカは冬には移動するらしく毎年春の繁殖の季節になると独特の鳴き声が聞こえてきます。4月初旬には他の場所で鳴き声だけは確認していましたが姿を見ることはできませんでした。早く撮影したいと思っていたところ、先日たまたま小川が流れている道を走っていると、車の前方の枯れ草に小さな野鳥がとまるのが見えました。すぐに車をとめて望遠レンズを向けるとセッカです。距離はありましたが、すぐに飛び去りそうな様子だったので急いでシャッターを3回切りました。すると、やはりセッカは短い声を連続的に出しながら飛び立って行きました。遠すぎて小さな画像ながらセッカが撮影できたと喜んで車に乗り込み、帰宅後すぐに画像をパソコンに落とし見てみました。ところが残念なことにピントが手前に合っていて、肝心のセッカには合っていませんでした。がっかりです。急いで遠くにいる点のようなセッカにマニュアルで合わせたため、ピントをずらしてしまったようです。