バラが一輪

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バラの季節も終盤に入ったこの頃になって、庭の隅で一輪のバラが咲きました。品種名は分かりませんが、やや彩度を落とした落ち着いたピンクの花弁を持つバラです。以前に切花として贈られたバラを、花が終わったあとで数本挿し木にしてみましたが、それが挿し木をしたことも忘れてしまっていたら根付いていて、庭の片隅で30cmほどの背丈になり花をつけました。一昨年もほぼ同じ色彩の花を咲かせるバラが根付いたので、少し丈が伸びた段階で植え替えてやりました。写真のバラも、もう少し大きくなったら機会をみて植え替えてみようと考えながら毎日見ています。

サトキマダラヒカゲ

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ガソリンスタンドで洗車を依頼して、その仕上がりを待つ間近くにある公園の林の中を歩いてみました。ひと月前に歩いた時には柔らかい芽を出していた木々もすっかり青葉に変わり、サクラやケヤキの枝では茂ってきた葉陰で巣立ちした雛を交えたスズメたちが賑やかに鳴き交わしていました、そんな木々の下を通りながらコナラが立ち並ぶ公園の奥へ入っていくと、3頭のオレンジ色が目立つチョウがひらひらと舞っていたので撮影してみました。始めはヒョウモンチョウの仲間だろうと考えながらシャッターを切っていましたが、撮影した画像を液晶画面で拡大してみると、ヒカゲチョウの仲間のサトキマダラヒカゲでした。ときどき訪れる公園ですが、賑やかな街の中にあるにもかかわらず広い範囲にできるだけ自然が残してあるため、いろいろな野鳥や昆虫と出会える公園です。

5月も過ぎようとしています。

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今日で5月も終わります。私の誕生月でもあり、青葉と薫風が爽やかな時期で一年のうちでも最も好きな時期が過ぎ去ろうとし、これからは暑い日が多くなり、梅雨を迎え湿度も高くなって、凌ぎにくさが増してきます。一年の中でも夏の暑さが一番嫌いな私にとっては、何ともありがたくない季節の到来です。毎年梅雨に入って蒸し暑さを感じるようになると、高い山や高原か、南半球の国へ行きたくなります。先日訪れた高原では、周りの山々にはまだ真っ白な雪が残り、爽やかで涼しい風が吹いていました。仕事がなければ、夏の間はこんな山の中で暮らしてみたいものだという思いを胸に抱きながら、青葉が涼しい林の中で遊んできました。写真は、林の中の木陰から仰いだ、夏を迎えようとしている山々です。

よく分かりあえます!

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これまで一緒に暮らしてきたイヌたち同様、ララもハンナも私の趣味のバードウオッチングや自然観察に連れて野山を一緒に歩くことができるように、リードなしでも私から離れることのないように、また言葉の指示だけでいうことを聞くように躾けました。そのため野山へ出ても、私が写真を撮ったり野鳥を探したりして先へ進まないときには、2匹は近くでおとなしく待っていますが、さらに先へ進んでいきたくなると、ララは私の近くまでやってきて、ハンナは写真のように立ち止まって振り返り、早く行こうよ、といった表情でじっと私を見ています。6月になると、ララが我が家にやってきて満2年、ハンナは1年と5か月が経過して、どちらも私の気持ちをよく読むことができるようになり、私も2匹の表情やほんの少しの動作を見ても気持ちがよく分かるようになりました。時をほぼ同じくして、初めて里親として成犬を引き取り家族としたイヌたちながら、子供の時から一緒に暮らしてきたような信頼感を感じています。これから何年こうして野外で行動を共にすることができるかわかりませんが、できるだけ一緒に楽しんでやりたいと考えているこのごろです。

チゴユリ

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日曜日に高原へ向かう途中では、山の中や渓流沿いにタニウツギのピンク、ミズキ、ウワミズザクラの白い花があちこちに咲き、その中にキリやフジの薄紫色の花が交じってきれいでした。目的地について林の中に入ると、日向ではツボスミレが固まって長い花柄の先に白い小さな花を咲かせ、木陰ではチゴユリのやわらかそうな緑色の葉が枯葉の間から顔を出し、かわいらしい白い花が点々と咲いていました。特に林の奥ではチゴユリが地面を覆うように広がっていたので、ララやハンナに足を踏み入れないように指示しながら写真を撮ってきました。気持ちのよいお天気の中で、家にいては聞くことのできない野鳥の声を聞き、たくさんの野山の花を見ることができ、よい休日でした。写真は、林の中の木陰で咲くチゴユリの花です。

木陰で仲良く一休み

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高原の林の中を、野鳥を探して歩く私について辺りの匂いを嗅ぎながら遊んでいたララとハンナですが、空気はひんやりとして風は涼しかったとはいえ、強さを増してきた日差しの中で遊んでいると暑くなってきたらしく、まずララが木陰に入って腰を下ろし休み始めました。ハンナは少し離れた日向で昆虫でも追っていたらしく、夢中で枯葉や草の間を行き来していましたが、ララが近くにいないことに気づくと周囲を見回し、ララを見つけると、暑かった、といっているような様子で長い舌を出して木陰に入ってきました。ララはハンナに、ここは涼しいよ、と語りかけてでもいるようにハンナに顔を寄せ、チゴユリがたくさん顔を出している中で揃って横になると、しばらくの間気持ちよさそうな表情をして青葉の間をわたってくる涼しい風に吹かれていました。犬種や体の大きさは違っても本当に仲のよい姉妹のような2匹です。

コサメビタキの囀り

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日曜日に訪れた高原では、今年の春に家の周辺では出会えなかったコサメビタキの姿を確認でき、おまけに長い時間囀りも聞くことができました。現地に着いて車のドアを開けた途端に近くの森から何度もカッコーの声がして、茂みの中からはウグイスの鳴き声が頻繁に聞こえてきたので嬉しくなりましたが、林の中へ入り遊んでいるとミズナラやマツの梢高くからはカラ類の声やホトトギスの声が響いてきました。その姿を求めて高い枝を仰ぎ見ていたところへ写真のコサメビタキがやってきて、頭上で囀りを聞かせてくれました。コサメビタキは、私の住むあたりでは春と秋の通過時にほんの短い期間公園の雑木林で見られるだけで、囀りを聞くことはありません。今回はちょうど繁殖期に高原へやってきたため、折よく囀りを聞くことができました。真上の高い枝にとまっていたため、コサメビタキとは分かりづらい姿の写真になりましたが、特徴のある幅の広い黄色の嘴はよく分かります。

枯葉をかき分け

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昨日は、ララもせっかく広い林の中で遊べたのに駆け回ることはほとんどせずに、ハンナと一緒になってあちこちで匂いを嗅ぎまわり、初めての場所で何か発見しようとでもしていたのか探索に忙しそうでした。ミズナラを中心にした落葉樹とアカマツの混在する林なので、地面にはたくさんの枯葉が積もっています。そんな枯葉の中から出てくる昆虫を見つけたり、いろいろな野鳥や動物の匂いがするのか匂いをたどるように歩いたりと、普段の散歩ではあまりしない遊びをしてきました。写真は、吹きだまったように積もったミズナラの枯葉の山をかき分けて遊んでいるララです。おかげで、ララの細く長い毛には枯葉や草がたくさん纏わりつき、まるでゴミを払った後のモップのようになりました。

もっと走ろうよ!

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昨日訪れた高原は、気温がいつも暑がり始める目安の23℃より低い20℃前後で風も爽やかだったため、ハンナは広い林の中を駆け回るだろうと思っていたところ、予想に反して私や妻についてのんびりと積もった枯葉の中や木立の匂いを嗅ぎながら歩き回るばかりでした。いつも散歩をする公園の中では、森や林の中を枯葉や草を蹴立てて走るのに、もっと広くて快適な高原の林の中で歩いてばかりなのは不思議でした。初めて訪れた場所で勝手が分からず、おまけに珍しい匂いばかりで、そちらの方に興味があったのかもしれません。写真は、林の中で一度だけ全力疾走したときのハンナです。

高原の林の中で

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昨日は、以前から日曜日の一日を何も予定を入れないようにして、ララとハンナを高原か渓流で遊ばせようと考えていた計画に従って、休日の朝としては早く起きて家を出ました。依頼しておいたハンナのライフジャケットが到着しなかったため、渓流はまたの機会にして、昨日は標高1000mの高原に広がる林の中へ2匹を連れて行き、青葉が鮮やかになってきた自然の中で、野鳥や野草を楽しみながら遊んできました。ここは以前にサラとルナを連れてきて遊ばせたところで、訪れるのは約10年ぶりになります。周囲の高い山にはまだ雪がたくさん残り、低地ではすっかり花期を終えたフジやツツジが満開になり、それにミズキ、ウツギ、キリなども咲いて行く先々できれいな花に出会うことができ、初夏を迎えようとする爽やかな高原の空気を満喫することができました。お天気もよく風も爽やかで、気温も車の温度計で20℃までにしかならない涼しさのため、ララもハンナも気持ちよさそうに木々の間を歩いていました。