台風が去って

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日本列島を東から西へ縦断したうえ、九州を南下した後も迷走を続けるという非常に珍しいコースをたどっている台風の影響がなくなった後には、また厳しい暑さが戻ってきました。今日もお昼過ぎには気温は34℃になり、車を走らせているとアスファルトの路面上では41℃を超えていました。こんな気温では、ララもハンナもとても外へ出ることはできません。それどころかいくつかのエアコンを稼働させて涼しくしている家の中でも、水を飲んだり排便をするとき以外は常に24℃に設定しているリビングルームから出ようとせず、それでも少し動くとハンナは暑そうに舌を出しています。ことに暑さが厳しくなる午後からは、こんなときは動かず寝るに限るとばかり2匹とも写真のようにエアコンやシーリングファンの風が当たるところで床にへばりつくように横になって、仲良く並んでまどろんでいます。早くこの厳しい暑さが和らいでほしいものです。

今年は九州へ

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一昨日、昨日と、毎年行っている大学時代の仲間との旅行に九州へ行ってきました。今年は、いつも一緒に旅行をしていた20人ほどの仲間のうちの一人が亡くなって6年目に当たるため、皆でお参りをしようという話がまとまり、命日の7月30日に合わせて例年秋に行っている旅行を夏に繰り上げ、法要とお墓参りをしてきました。まだまだ年齢的に仲間が欠けるとは思ってもいなかっただけに、回復不能の病に罹ったと聞いたときには友人全体に衝撃が走りましたが、それからもう6年も時が流れました。法要の後はいつものように宿をとり、一晩一緒に飲食を共にして仲間との親睦を深めてきました。その中でも、やはり今回は亡くなった友人の学生時代の話題や、その人となりについて話が弾みました。次の日は近くの寺院や名所を幹事の案内で巡り、来年は神戸で集うという予定を立て、全員が元気な顔を見せることができることを願いながら散会しました。今回も学生時代の気のあった仲間はありがたくいいものだとしみじみ思った旅になりました。写真は、友人たちと訪れた青の洞門近くの山を飛ぶダイサギです。

スズメがやって来た!

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一時家の周辺でほとんど姿を見ることができなかったスズメが、この頃毎日窓辺へ来るようになりました。ときには数羽でやってきます。住宅街の家の構造がスズメの巣作りに適さなくなって数を減らしてきたスズメが、電線保護のためのプラスティックのカバーや信号機の覆いなどを巣作りの場所にしたようです。最近ではそんな狭い場所へ巣材を運び込んでいるスズメをよく見かけるようになりました。そこで窓際にパン屑や残った米粒などを置いてやったところ、それを拾いに来て賑やかに鳴きながら家の周りを飛び回っています。するとそれを見た小次郎は、興味津々といった表情でスズメたちの動きを目で追っていますが、なんといってもガラス越しなので追いかけるわけにもいかず、いつも残念そうにしています。いつも甘えた目や表情をしている小次郎も、さすがにそんなときだけは狩りをするときのネコ本来の目になっています。

ハスの花

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まだ日が昇る前の谷あいで、水が張られたまま田植えがなされていない田の脇に、小ぶりのハスの花が2輪咲いていました。うっすらと立ち込めた朝靄が、周りの濃い緑一色となった丘陵の木々をやわらかく包む中で、濃いピンクの花が際立って鮮やかに見えました。田の端を畳一枚分ほどのコンクリートで囲った泥の中から生えているので、もともとは誰かが植えたものでしょうが、ハス畑のハスのように手入れをされているようにも見えず、細めの茎の上に咲かせた花は、公園などで見る大きく豪華に見えるものとはまた違った風情がありました。水中からはまだ数本の蕾が立ち上がってきているので、これからもしばらくはいくつかのきれいな花が見られそうです。写真を撮影していると、この花が国花であるベトナムへ行ったときに見た、ハスのお茶やこの実の砂糖漬けが売られていた市場の情景が思い出された朝でした。

オオシオカラトンボの雌

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車で出かけようとして運転席に座ると、ボンネットの先に付いたエンブレムにオオシオカラトンボの雌がとまっていました。このトンボは、シオカラトンボと比べると、丘陵地の水場がある木陰の薄暗いところで見ることが多いトンボで、開けた住宅街の中にある我が家で見たのは初めてのことです。水辺から離れることは少ないトンボなので、たまたま家の前の調整池のアシ原の中で羽化したのかもしれません。シオカラトンボの雌はその色からムギワラトンボと呼ばれているのに、こちらはオオムギワラトンボとは呼ばれていないのは、シオカラトンボより人目に付くことが少なかったからなのでしょうか。ただ、形は大型のうえ、雄も雌も色彩はシオカラトンボより濃いので目立つのはこちらです。

ホトトギスの声

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今朝の散歩には妻もついてきました。そのためララとハンナも大はしゃぎで、ことにハンナは妻から離れず、自分が少し先に行ってしまうと必ず振り返って後ろからついてきているか確かめ、嬉しそうに歩いていました。ただ、連日続いている暑さは収まらないため今朝も歩いた距離は極めて短く、歩き始めて20分ほどで車に戻ってきました。この連日の暑さの中では無理をして歩かせることはせず、家の中では見たり聞いたりできないものに接して気分転換になればよいと考えて連れ出しているので、歩く距離は気にしないようにしています。今朝もそう考えて歩いていたところ、私もこのしのぎにくい暑さを忘れ気分転換になる珍しい声を聞きました。ホトトギスの声です。もう少し早い時期には聞くことがありますが、7月も終わろうとするころになってこの辺りででホトトギスの声を聞くのは初めてのことです。撮影しようとしたものの、重なる枝の間を探しているうちに飛び立ったらしく残念ながら画像を得ることはできませんでした。初めて聞く野鳥の声や珍しい声を聞くといつも写真のように興味を示すララも、気になったのか立ち止まって頭上の枝の間を見上げていました。

日の出が遅くなった!

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日の出の時刻が遅くなってきました。車のライトのスイッチは常時オートにしてあるため、毎日ララとハンナの散歩で夜明け前後に家を出るときには薄明りの中でヘッドライトは点灯していましたが、公園へ着くころには辺りは明るくなり、車を駐車場にとめるときには消えていました。それがこの数日はこれまでとほぼ同じ時刻に公園に到着しているのに、車をとめてもヘッドライトはついたままです。夏至のころと比べると、日の出の時刻がおよそ20分ほど遅くなってきたため、公園の中に朝の明るさが広がってくる時刻も遅くなってきました。これまでは散歩中に昇ってくる朝日を眺めていましたが、この頃では暑さのため散歩の距離を短くしていることもあり、散歩を終えるころに森の梢の上に日が昇ってきます。深夜には秋の星座がよく見えるようになり、午前1時を回るとプレアデス星団も昇ってくるようになりました。異常な暑さは止む気配を見せませんが、太陽や星の動きは少しずつ季節が動いていることを教えています。写真は、まだ薄暗い中で散歩を始める指示を待つララとハンナです。

ヒバリの子

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畑や草地が広がるフィールドを、朝の光が包み始めました。斜めから差す淡い光に照らされた耕されたばかりの広い畑の中で動くものが目についたので望遠レンズを向けてみると、巣立ちして間もないヒバリの幼鳥でした。土の塊の間で身をかがめるようにしていましたが、辺り一面身を隠す草むらや立ち木などの遮蔽物は何一つないところなので、上空からは丸見えです。今の時期、冬の間はこの辺りをよく飛ぶオオタカやチョウゲンボウなどの姿はありませんが、それでもトビやハシブトガラス、ハシボソガラスなどはよく飛んでいます。まだ外敵に対してはそれほど機敏に対応できないように見えたので捕食されないようにしてほしいと思いつつ、さらにこの暑さは生まれたばかりの小さな体には大きな負担になるだろうと考えながら撮影してきました。無事に育ってほしいものです。

また稽古に行くの・・・

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家族全体の生活パターンをよく覚えたハンナは、私が剣道の稽古へ行こうと防具を持ち出したり袴を畳んだりし始めると、一緒に連れて行ってもらえるわけではなく、留守番をしなければならないと分かるらしく元気がなくなります。昨日も夜の稽古に備えて乾燥させていた防具をまとめて防具袋に収めようとしたところ、ハンナは写真のように、またそれをもって出かけるの、といいたそうな表情で床に伏せたまま、つまらなさそうに私の動きを目で追っていました。道場へ連れて行ってもよいのですが、おそらく竹刀を打ち合う音や掛け声、それに打ち込むときの動作を見ると肝をつぶして怖がるでしょう。昔飼っていた秋田犬の五郎を、稽古をしている私を見せてやろうとして父が道場へ連れてきたことがありますが、激しい稽古をしている様子を見て怖がり、早々に外へ出ていったことがありました。ハンナは五郎以上に穏やかなイヌなので、一度で懲りてしまいそうです。そんな訳で道場へは一緒に連れて行かないため、私が防具袋を担いで出かけるときには愛想のないハンナですが、反対に稽古を終えて帰宅すると、着ている剣道着を着替えることもできないほど激しく尾を振り何度も飛びついて出迎えてくれます。

ツユクサの花

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連日最低気温でも27℃を超え、最高気温は35℃以上の日が続いて、人と会えば暑さばかりが話題になっていますが、今日は熊谷市で最高気温が41.1℃と国内最高気温の記録を塗り替えたそうです。当地でも朝5時の気温が28℃と、散歩をしていてもすぐに汗が噴き出してくる気温でした。そのため早めに散歩を切り上げて、車内をよく冷やした車にララとハンナを乗せ、フィールドをゆっくりと回ってきました。あまりの暑さのためか野鳥の姿はほとんど見ることができなかったので、サルスベリ、カンナ、ヒマワリなどの夏の花が公園や畑で色とりどりに咲いている様子を写真にとってきました。その中でも、開いたばかりのツユクサの花が、道端の草むらの中で朝露を含んで咲いている姿が涼しげで印象的でした。