木漏れ日

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暖かくなって森の中は木々の芽吹きが始まりましたが、まだ柔らかい小さな芽がついているばかりで、梢の間からは春らしい色になった空や流れていく雲がよく見え、落ち葉が積もった地上には木漏れ日が優しく揺れています。もうひと月もすると頭上は若葉で覆われ、森の奥の遊歩道は昼でも薄暗くなります。寒くも暑くもなく、野鳥たちの囀りが響く頭上からは明るい日差しも差し込み、地上ではスミレの仲間やシダの仲間などが顔を出して、森の中は一年のうちでも今が一番よい季節です。写真は、そんな森の奥へ入っていく木漏れ日が明るい遊歩道で、仲良く楽しそうに遊ぶララとハンナです。

シダレザクラにやって来たジョウビタキ

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4日ほど前から、家の前の調整池に立ち並ぶシダレザクラが開花を始めました。枝先にちらほらと咲いている花を、親子連れや散歩をするお年寄りなど道行く人たちが春の訪れを感じながら立ち止まっては眺めています。そんな道行く人たちとサクラをリビングルームの窓越しに見ていると、ジョウビタキの雄がシダレザクラの枝にやって来ました。秋口には何度か見ましたが、冬本番になってからは家の周りでは見ていなかったジョウビタキが、北へ帰る頃になってやって来ました。もう少し開花が進んでいると花鳥画にあるような華やかな画像になったでしょうが、まだせいぜい二分咲き程度、枝によってはほとんど開花していない状態で残念でした。

抱卵が始まった!

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昨日は公園を散歩したついでに、3日前に見つけたコゲラの巣穴を見に行きました。巣穴のあるサクラの木の近くで、ララとハンナに静かに待つようにいいつけ腰を下ろしていると、私たちの気配を感じたのかすぐに巣穴からコゲラが顔を出しました。距離は僅か数mしか離れていないのに逃げ出さないところを見ると、抱卵を始めたようです。驚かせて興奮させてもいけないと考え、穴から顔を出しているコゲラにレンズを向けて10枚ほど撮影するとすぐその場を離れました。2週間ほどすると孵化するはずなので、4月中旬には雛や給餌の様子が見られるかも知れません。

暖かい日差しの中で

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今日は午後から雨になり、夜も更けてきた今も降り続いていますが、昨日までは最高気温は20℃前後で、暖かい日差しが降り注ぐよいお天気の日が続きました。そのため小次郎はベランダへ出たがり、日当たりのよいガーデンテーブルの上で寝そべって春風を受け、気持ちよさそうな表情で昼寝を楽しんでいました。ただ、天気予報によれば、この雨があがると明日からは冬の寒さが戻るということなので、小次郎もまた部屋の中へ引っ込み、ヒーターの効いた部屋でガラス越しの日差しを楽しむことになりそうです。お彼岸を過ぎても、まだしばらくは冷え込みに気をつけないければならない日があるようです。写真は、昨日の昼下がりにベランダで暖かい日差しを浴びてまどろむ小次郎です。

名残のウメ

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サクラの花がちらほらと咲くようになって、いよいよウメの花の時期は過ぎ去ろうとしています。公園の梅林でも、つい2、3日前まで鮮やかな色で咲いていた遅咲きのウメの花も、今日あたりは花の色が色あせ、散り急ぐように花弁を散らすようになりました。ほとんどのウメの木は、すっかり花を落とし枝先から小さな葉を出し始めています。そんな梅林の中で1本だけまだきれいな花をつけている木がありました。そこで、その木の下にララとハンナを座らせ、今年最後になるであろうウメの花と一緒の画面に入れて写真を撮ってきました。いつになく真面目な表情で写真に収まったララとハンナです。

何もしないのに・・・

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遊歩道の向こうから年配の夫婦に引かれたチワワが坂道を上ってきました。それまでも散歩の途中でトイプードルやシーズー、ミニチュアシュナウザーなど数匹のイヌと出会うたびに仲良く遊んできたララとハンナは、チワワを認めるとまた遊び相手が来たと思ったらしく、首を伸ばし尾を振って近寄っていこうとしました。ところが、チワワの方は2匹を見た途端に警戒したらしく、激しく吠え立ててきました。そこで狭い道だったので脇によって道を譲りましたが、チワワは姿が見えなくなるまで吠え続けていました。ヤブツバキの木の下で待たせていたララとハンナは、何もしないのにどうしてあんなに吠えるのだろう、と不思議そうに去っていくチワワを見ていました。今まで一度もほかのイヌを威嚇したことや喧嘩をしたことがなく、どのイヌも遊び相手だと思っている様子の2匹は、はチワワの行動が理解できないようでした。

まだかなぁ・・・

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公園の駐車場で車をとめてララとハンナを降ろしていると、近くの車から降りた年配の男性が私の車に目をやり、車の調子や手入れなどについて話しかけてこられました。以前からときどき散歩中にお会いして挨拶だけはしたことのある男性です。いろいろ車を話題にして話す中で、私の車と同じメーカーの三十数年前の車が気に入っていてまだ毎日乗り、これまでに一度も大きな故障を起こしていないという話をされました。その車は駐車場でときどき見かける車で、きれいに磨き上げられとても古い車とは思えない手入れのよさのため、とまっているといつも目についていた車でした。昔は私も買いたいと思った車ことのある車だったので、いろいろ話が弾んでしまいました。ところが、散歩をしたくて先へ進んでいきたいララとハンナにとってはつまらない時間になり、早く話が終わらないかといった退屈そうな表情で写真のようにあたりを見回し、何度も立ち上がっては座りなおしていました。

シダレザクラの開花

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東京都内ではソメイヨシノが満開になったと新聞に載っていましたが、公園のソメイヨシノはまだどれも枝の一部に一つ二つと咲いている程度で、気象台の開花宣言を受けた後もそれほど目立って開花してはいません。それでもわずかずつながら日ごとに枝先に咲く花の数は増しています。そんなソメイヨシノの近くでは、シダレザクラの花も少し濃いめのピンクの花を開き始めました。昨年はソメイヨシノより早く咲きだしたこの木の花も、今年はほとんど同時に咲きだしました。今日は午後から気温が下がってきたので、咲きだそうとした蕾も出鼻をくじかれたかもしれませんが、暖かい日が2、3日やってくれば、垂れ下がった枝で揺れるどの蕾も花弁のピンクが色濃く見えてきているので一斉に開花を始めそうです。

営巣中

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頭上に重なり合う葉陰のあちこちからから野鳥の囀りが聞こえてくる雑木林の中を歩いていると、目の前をコゲラが横切って遊歩道脇のサクラの古木にとまりました。早速撮影しようとして幹が一抱えもある木を回り込むようにして近寄っていったところ、枯れた太い枝に穿った新しい巣穴が目にとまりました。コゲラは枝を飛び移りながらその巣穴に近寄っていきます。様子をうかがっていると、コゲラは巣穴の前で警戒するようにしばらくあたりを見回したあと、素早く巣穴の中へ入っていきました。コゲラの営巣が始まったようです。巣穴の入り口は私の背丈くらいの低い場所なので、心無い人やヘビなどに子育てを妨害されることが心配ですが、観察はしやすい場所なので今後雛が無事に孵り成長してくれると巣立ちが楽しみです。

スモモの花

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今年も公園の中の果物の木を集めた一角に植えられた数本のスモモの木がたくさんの花をつけ、それが満開になりました。真っ白で小さな花が枝という枝につき、それが春の日を受けてあたり一帯が明るく輝いたように見えます。ここのスモモは植えられたまま剪定がほとんどされないため実付きが悪く、ほとんど実がなることがありませんが、花の時期は毎年きれいです。今日もララとハンナを満開になった木の下で遊ばせながら、いろいろな昆虫が訪れている花を撮影し、スモモの花見を楽しんできました。