
一度も威嚇する吠え声をあげたことのないサラ、ルナ、ララと違い、ハンナは家を訪れる人に対しては吠えますが、家の外で出会う人やイヌには吠えるどころか唸ったり歯をむきだして威嚇したことは一度もありません。それどころか遊んだり相手をしてほしくて近寄ってくるのを尻尾を振って待っています。ところが、体が大きいことが原因で怖がられるのか、ときどき小さなイヌから吠えつかれたり、イヌが嫌いな人やイヌに慣れていない人からは避けたり逃げていかれ冷たい目で見られることがあります。そんなときハンナは、何もしないのにどうしてそんなふうに警戒されたり嫌われるのか理解できないといった表情で、遠ざかっていく人やイヌを見ています。写真は、少し前に撮影したものですが、このときも散歩を終えて車に乗ろうとしていると柴犬が近づいてきたので、ハンナが喜んで顔を向けたところ、柴犬はすごい剣幕で吠え始めました。すると飼い主は迷惑そうな様子でそのイヌを抱き上げ、大急ぎで離れていきました。それをハンナは、どうして逃げていくのだろうと不思議そうな顔つきでいつまでも見ていました。