何もしないのに・・・

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一度も威嚇する吠え声をあげたことのないサラ、ルナ、ララと違い、ハンナは家を訪れる人に対しては吠えますが、家の外で出会う人やイヌには吠えるどころか唸ったり歯をむきだして威嚇したことは一度もありません。それどころか遊んだり相手をしてほしくて近寄ってくるのを尻尾を振って待っています。ところが、体が大きいことが原因で怖がられるのか、ときどき小さなイヌから吠えつかれたり、イヌが嫌いな人やイヌに慣れていない人からは避けたり逃げていかれ冷たい目で見られることがあります。そんなときハンナは、何もしないのにどうしてそんなふうに警戒されたり嫌われるのか理解できないといった表情で、遠ざかっていく人やイヌを見ています。写真は、少し前に撮影したものですが、このときも散歩を終えて車に乗ろうとしていると柴犬が近づいてきたので、ハンナが喜んで顔を向けたところ、柴犬はすごい剣幕で吠え始めました。すると飼い主は迷惑そうな様子でそのイヌを抱き上げ、大急ぎで離れていきました。それをハンナは、どうして逃げていくのだろうと不思議そうな顔つきでいつまでも見ていました。

今朝も出会えた!

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3日前からノビタキがやってきているフィールドを訪れると、今朝もエノコログサが一面に茂る草はらを中心にして、周囲の畑や田の上を軽快に飛び回っていました。それも昨日までは1羽だけしか確認できなかったものが、今朝は3羽になっています。昨年までは、この草はらではホオジロやセッカ、それにカワラヒワはよく見られましたが、ノビタキを確認したことがありませんでした。今年は南へ飛び去っていくまでの間、この草はら周辺をテリトリーにして落ち着くようです。ここから1kmほど離れた草はらでは毎年10羽前後のノビタキがやってきていたので、ここのノビタキもこれから数が増えてくるかもしれません。毎朝散歩のあとで訪れる楽しみができました。

今年は開花が遅かった

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このあたりでは、今年は例年に比べてヒガンバナの開花が一週間ほど遅いようです。いつもの年なら9月20日くらいから咲き始め、秋のお彼岸中に見ごろになることが多いのに、今年はこの二三日が見ごろになりました。近くの町にあるヒガンバナの名所でも、昨日の日曜日が見頃で人出も多かったようです。今朝もフィールドの中で野鳥を探していると、数は少ないながら一叢のヒガンバナが朝露を含んだ草むらの中で燃えるように咲いていました。ちょうどその前でハンナが座り込み、近くの梢で鳴き始めたモズを見ていたのでレンズを向けてみました。

何処へ行ったんだろう・・・

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明け方のフィールドでハンナを車の中に残して草はらの中へ入り野鳥を探し始めたところ、セッカやキジの子、それにイタチと出会いました。そこで、腰を下ろしてその観察をしていると、気づかないうちに30分ほどが経過していました。これまでララがいたときには、私が1時間ほど戻らなくても2匹でおとなしく待っていましたが、ララがいなくなってからは退屈になってくるのか心細いのか、ハンナはすぐに私を探し始めます。そのためこの頃は車から100m以上離れないようにして、15分ほどすると声をかけたり車に戻ったりしています。それが今朝はいつもより長い時間放置していたので、どうしているか気になり草の間からそっと覗いてみたところ、やはりハンナは窓から顔を出して心配そうな様子で周囲を何度も見回し、私を探していました。こんなところにも、体は大きくても小さなララを頼りにしていたことがうかがわれます。

コスモスの花を背景に

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イネ科の草やセイタカアワダチソウが茂る中でコスモスの花が咲きだした草はらの上を、セッカが飛んでいました。その様子を見ていたところ、50mほど離れた草の中へ舞い降りたので望遠レンズを通して探して見ると、ちょうどこちらから見通せるところでコスモスの花を背景にとまっていたのでシャッターを切ってみました。ここは昨年までは秋になるとよくノビタキやカシラダカがやってきたところですが、今年はまだ渡りをする野鳥は姿を現さず、今見られるのは周年見ることができるセッカとホオジロ、それにヒバリやメジロくらいです。もう少ししてコスモスの花がさかりになる頃には冬鳥もやってきて、見ることができる野鳥の種類も増えてくるでしょう。

ジュウジナガカメムシ

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フィールドの中を歩いていると、土手一面にニラの白い花が咲いていました。近寄ってみたところ、花にはハナアブの仲間や、小さなメイガの仲間などいろいろな昆虫たちがやってきていました。その中でも一番目だっていたのが、赤と黒の色彩が鮮やかなジュウジナガカメムシでした。このムシはいつ見ても色鮮やかで、よく目立ちます。あたりを見回すと白い花の上に点々と無数のこのムシが載っていて、中には一つの花に30近くが寄り集まっているものもありました。ジュウジナガカメムシはガガイモ科の植物に集まり、その汁を吸うと聞いていますが、夥しい数の個体がいるのにこの周辺にはガガイモ科の植物は全く見られませんでした。カメムシといえば臭いという印象がありますが、このジュウジナガカメムシは臭い液を出すことはなく、作物にこれといった害を及ぼすわけでもなくおとなしいものです。

漂着物

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この頃海岸を散歩すると漂流物の漂着が多く、渚にはびん類や最近世界的に話題となっているプラスティック製品はもちろんのこと、木材がたくさん打ち上げられています。その中には小さな小枝や木片のようなものもたくさんありますが、いったいどこから流れ着いたのか、太さが一抱えもある木や、大きな根の付いた大木の残骸、珍しいものではヤシの幹もあります。先日やってきた台風が運んできたものや、各地で起きている豪雨によって海へ流された倒木などが打ち寄せられたのかもしれません。木工が趣味の私としては利用したいような木もときどきみられるのですが、大きすぎて乗用車では運べないので残念ながらそのままにして帰ってきています。これらを清掃処分するには相当の時間や労力が必要となりそうです。写真は、流れ着いた大きな木の根の横で休むハンナです。

興味も違うものだ・・・

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9月も終わろうとする頃になって日の出の時刻がますます遅くなり、午前5時過ぎでは雑木林の中には薄暗がりがあちこちに残っています。今朝は曇っていたため、大きな木々が立ち並んだ下を通る遊歩道はいつも以上に薄暗く、カメラの感度を上げていてもオートに設定するとストロボが光ってしまいました。遊歩道のこのあたりは、夜の間にいろいろな小動物たちが活動しているらしく、早朝に歩くとララはいつも枯葉の下や木々の幹などのにおいを嗅ぎまわっていました。特にハンナの後ろに立つ大きなヤマグリの木には大きな洞があり、その中は必ずチェックするポイントでした。ところが、ハンナはララがいるときにはその後について同じようににおいを嗅いでいましたが、ララがいなくなってからはたまににおいを確認するくらいで、道の脇へも寄らずに淡々と歩いています。その様子を見ながらララの行動を思い出すとともに、イヌによって興味も違うものだと面白く感じながらこの遊歩道を歩いているこのごろです。

ノビタキがやってきた!

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この秋はじめてノビタキを撮影できました。昨日も散歩の帰りに車を走らせていると、遠くの草むらの上を飛んでいるノビタキを見たのですが、遠すぎて撮影することはできませんでした。それが、今朝は昨日見た草むら近くを通ってみると、道端に立つ杭にとまっている1羽のノビタキをを見つけました。急いで車から降りてカメラを構えたところ、すぐに私に気づいてエノコログサやメヒシバが茂る草むらへ飛び込んでしまいましたが、ピントは甘かったものの、かろうじてノビタキと分かる画像を1枚だけ撮影することができました。ノビタキが姿を見せるようになると、いよいよこのあたりの野山にも本格的な秋がやってきます。

エゴノキの狂い咲き

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公園を散歩するとその途中でハンナがよく休むことがある四阿の近くに立つエゴノキに、白い花が3輪咲いていました。狂い咲きです。おまけに、葉を落とす時期に淡い緑色の若葉まで付けています。この夏の異常な暑さをはじめとする最近の異常気象に、開花時期を狂わされたのかもしれません。エゴノキの花は、木に咲く花の中では好きな花の一つです。しかし、こんな時期に見られるとは思いませんでした。花や実を楽しむだけでなく、毎年たくさんの実がぶら下がると、ヤマガラがやってきて上手にその実を食べたり、貯食するためにその実を咥えて飛び去る姿を見ることができる楽しい木ですが、この時期に咲いた花では実ををつけることはないでしょう。思わぬ時期にエゴノキの花を見たのでレンズを向けてみました。