ナンキンハゼの実を食べるモズ

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まだわずかに種子が残っているナンキンハゼにやってきたメジロやヤマガラが、種子をついばむ様子を見ていると、突然雌のモズが近くの高い梢から急降下して同じナンキンハゼの枝にやってきました。モズの姿を見たメジロたちは驚いて飛び去ってしまったのでがっかりしましたが、枝先にとまったそのモズを見ていたところ、モズはナンキンハゼの実を鋭い嘴でもぎ取り食べ始めました。食べた数は3粒ほどでしたが、肉食のモズがナンキンハゼの種子を口にするのを見ることは初めてだったので、様子を観察しながらカメラのレンズを向けてみました。

トベラの実

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公園の土手の上で、トベラが真っ赤な実を枝のあちこちにたくさんつけていました。トベラは海に近い公園や道端ではよく見かけますが、海から離れた丘陵地にあるこの公園ではほとんど見ることのない木です。以前から雑木林の近くのこの土手に1本だけ生えていることには気づいていて、このあたりでは珍しいと思っていました。しかし、何年もこの公園を散歩していて、こんなに木全体が赤く見えるほどたくさんの実をつけたのを見るのは初めてのことです。普通に実が見られる時期より遅めに熟したトベラの実は、野山の実が少なくなってきたこの季節の野鳥たちにとってはご馳走になるでしょう。

今年最後の散歩

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昨日の雨は日付が変わる頃にはあがりましたが、天気予報どおりに冷たい風が強くなり始め冬らしい寒い日になってきました。今日は午後からおせち料理を受け取りながらデパートで今年最後の買い物をして、そのあとはホテルで食事をするという毎年恒例の我が家の年末の予定が入っているため、午前中にハンナの散歩へ行ってきました。今年最後の散歩です。北西の風が強く肌を刺すようだったので、海へ行くことはやめて丘陵地の公園へ行き、できるだけ風の当たらない雑木林の中を歩いてきました。しかし、やはりここも風は強く、林の中には上空を吹きすさぶ風の音とその風を受けて大木が摺れ合いざわめく大きな音が絶え間なく聞こえてきて、ハンナは落ち着かない様子で歩いていました。風は午後になってさらに強さを増してきました。今夜は一時雪が降るかもしれないという予報も出ています。写真は、風が当たらない数十本の大きなサザンカが茂みを作る下で、たくさん落ちた花弁の中に座るハンナです。

また出かけるの?

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この一週間ほどは年の瀬で何かと忙しく、一日のうちでも何度も外出と帰宅を繰り返した毎日でした。一旦は家へ帰っても、しばらくするとまた出かけなければならず、ペットたちとも落ち着いてゆっくりと遊んでやることができませんでした。私が帰宅するたびに、ハンナは大喜びして飛び跳ねながら玄関へ迎えに出てきて、これで遊んでもらえるとばかりに尾を振りお腹を見せて横たわり、マリーや小次郎は嬉しそうに鳴きながら体を摺り寄せてきましたが、しばらくするとまた家を出ていく私をがっかりした様子で見送っていました。しかし、それも今日の午前中で終わり年末年始の休暇に入ったので、一週間ほどはゆっくりとペットたちの相手をしてやれそうです。写真は、一旦は帰宅したものの外出の用意をして出かける私を、また出かけるの、といいたそうな表情で見送る小次郎とハンナです。

ミコアイサが30羽

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公園の池にやってきたミコアイサが、30羽になりました。今年は池の水が何か月もかけてほとんど抜かれてしまい、昨年までのような広大な水域は姿を消してわずかなため池程度の水面しかないのに、昨年の28羽を上回る個体数になりました。ただ、ほとんどのミコアイサは常時この小さな池にいるわけだはなく、近くにある比較的大きな池も訪れているようなので、昨年のようにいつも姿が見えるわけではありません。しかし、小さな池に真っ白なミコアイサがたくさん浮かんでいる様子はきれいなので、出会えることを期待して公園を訪れると必ず池へ立ち寄るようにしています。写真は、10数羽が一団となって水面を移動しながら水中に潜ることを繰り返し、餌を獲っているミコアイサです。

カワラヒワの群れ

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秋の終わるころからよく見かけるようになったカワラヒワの群れと、この頃は毎日のように出会います。どのフィールドを訪れても、数羽から20羽ほどの群れが葉をすっかり落としたエノキやケヤキなどの落葉樹の梢近くで賑やかに鳴いています。ことに公園内のまだ実を残しているナンキンハゼの枝では、メジロやシジュウカラなど他の野鳥たちに交じって白い実をついばみながら枝から枝を飛び回っている光景をよく目にします。さすがに昨日のようなカラスやカワウでも吹き流されまっすぐに飛ぶことができないような風の強い日は大きな木の葉陰に隠れていたのでしょうが、今日も公園内を歩くと穏やかな冬の日を浴びて梢に群がり飛び交うカワラヒワの群れを何か所かで見ることができました。

ちょっと待って、痒いんだ!

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私の歩く前や横をつかず離れず歩いていたハンナの姿が視界から消え、足音も聞こえなくなったので歩みをとめて振り返ってみるとハンナは、痒くなったからちょっと待って、といっているような表情で私を見ながら後ろ足で首輪の周囲をかいていました。お風呂へ入れる間隔があいてしまったので、痒くなったのかもしれません。痒いといえば、この夏もハンナは伝染病や寄生虫が心配されるノミやダニなどの被害を受けることはなく、一度も痒がったり皮膚が腫れることはありませんでした。カも家の中にはいませんが、散歩でヤブカに刺されることには神経質なほど警戒し、フィラリア対策の飲み薬も11月まで飲ませたので、健康な状態で無事に年を越せそうです。なんといっても8月に元気そのものだったララを思いもしない病気で亡くしたばかりなので、今年の後半はハンナの健康については僅かなことでも気になって神経を使いました。ハンナも来年は8歳になります。これまで以上に健康に気を付け、寿命を全うできなかったララの分まで元気に生きてほしいと願っています。ハンナが痒がる様子を見て、いろいろな思いが湧いてきた散歩になりました。

風の強い日

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昨夕から降り始めた雨が朝起きるとやんでいましたが、雨を降らせた低気圧が去って気圧配置が冬型になったらしく、北寄りの冷たい風が強く吹く日になりました。先ほどハンナを公園へ散歩に連れていくと、池の周囲や高みになったところでは断続的に強い風が吹き抜け、大型犬のハンナでも時折歩きにくそうな様子で風に向かって足を進めていました。こんな日に散歩をすると、大きく垂れた耳が風に靡き、ときによっては大きくめくれ上がる強い風に向かって目を細めて散歩をしているララの姿が浮かんできます。そんな強い風の中でも、砂が巻き上がる海辺や木の葉が舞い上がる遊歩道で元気に走り回っていたことが、つい昨日のことのように思われます。写真は、今年の初めころやはり強く冷たい風が吹いていた公園で撮影したララです。腹水がたまり病気の治療はしていましたが家族の皆が回復するという希望を持ち、まさかこんなに早く亡くなるとは思ってもいなかった頃の姿です。

コナラの葉が舞う遊歩道

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公園の遊歩道を歩くと、モミジの落ち葉に変わってコナラの落ち葉が目立つようになりました。晩秋から初冬の日を受けて黄金色に輝いていたコナラの梢も、最近ではたくさんの葉を落とし寂しくなってきました。今日もハンナとお昼過ぎの公園を歩いていると、遊歩道の風が吹き抜けていく曲がり角や土手の下などにたくさんのコナラの枯れ葉が積もっていました。そんなところを歩いていると、元気だったころのララが枯れ葉の積もった中でにおいを嗅いだり枯れ葉を巻き上げて走り回り、よく細く長い毛に枯れ葉をつけていたことが懐かしく思い出されてきました。写真は、枯れ葉の積もった遊歩道や土手を歩き回って遊び、帰ろうと呼びかけた私にもう少し遊びたそうな様子を見せる2年前のちょうど今頃のララとハンナです。この遊歩道を歩くと、いまだに木陰や曲がり角からララが目を輝かせた元気な様子で現れそうな気がします。

今年最後の稽古

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昨夜はいつも参加している剣道稽古会の納め稽古がありました。仕事を終えて駆けつけると、駐車場にはいつもより多い車がとまり、道場からは活気の溢れた竹刀を打ち合う音や掛け声が聞こえてきたので、参加者が多そうだからいつもとは違う相手と稽古できることを期待して道場に入っていくと、やはりいつもの二倍ほどの人数があり、若手の五段三人を含めて滅多に見ない顔もありました。おかげで、久しぶりに竹刀を交える相手とも稽古ができ、今年最後の稽古を十分楽しむことができました。ただ、このひと月ほど左足のアキレス腱周辺が痛むので、左足を蹴っての思い切った踏み込みができないことが残念でした。そのため、稽古の後半は左足をかばい左上段をとって相手をしてきました。お正月休み中に何とか痛みを取りたいと考えています。