ジョウビタキではなかった・・・

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海浜公園の雑木林の中を歩いていると、前方の茂みの間を1羽の野鳥が飛びました。逆光で黒い影になっていたうえ、一瞬見えただけだったので、尾の長さしか印象に残りませんでした。形や大きさからジョウビタキかもしれないと考えながら、トベラやウバメガシの茂みの間を抜けて探してみると、木漏れ日の中でモズがしきりに尾を振りあたりを見回していました。この冬はジョウビタキを見る機会が少なく、どのフィールドへ行ってもほとんど出会うことができず、写真もほんのわずか撮影できただけです。例年なら家の庭や周辺に毎日のようにやって来て特徴のある声で鳴いているのに、今年はそれも全く聞こえてきません。そのためそれらしい姿を確認して久しぶりにジョウビタキが撮影できるかもしれないと喜びましたが、糠喜びに終わりました。どうも今シーズンは、カモの仲間といいジョウビタキといい冬鳥の飛来状況がいつもとは違うような気がします。

ウメは咲いたけれど・・・

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10日ほど前から開花を始めた公園の紅梅が、最近の暖かさで一斉に開き始めました。梅林全体としてはまだちらほらといった状態ですが、早咲きのウメはもう五分咲きくらいになっているものもあります。写真は、毎年公園内で一番早く開花を始める、池の端に立ち並ぶ紅梅の前に座るハンナですが、この周辺のウメはもう三分咲きから五分咲きになっています。ハンナが我が家にやってきてからのこの4年は、ララとハンナは毎年このウメが咲くとこれを背景にして並んで写真に収まっていました。しかし、いつものようにウメは咲いたけれど今年はララの姿はどこにもなく、ハンナだけの写真になってしまいました。まだまだ何度かは2匹並んで一番咲きのウメと写真を撮ることができると考えていたのに、早すぎるララの死を思うと本当に残念で、病気を治してやれなかったことに対する悔しい思いがこみ上げてきます。

もう少しだ・・・

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ほとんどの実がなくなってしまったナンキンハゼの枝に、近くのサザンカの林で蜜を吸っていたメジロの群れがやってきました。10羽ほどのメジロが鳴きながら枝を飛び回っている様子を見ていたところ、その中の1羽が細い枝先に残っている実を見つけました。花の蜜ではお腹が膨れずいいものを見つけたとでも思ったのか、何度も体を思い切り伸ばしてついばもうとしましたが、わずかにとどきません。一度などは前のめりになって枝から落ちそうになりました。私も心の中で声援を送りながら見ていたところ、体を伸ばしたときにちょうど風で枝が揺れ、その拍子にうまく嘴が届きました。その後は実を引きちぎって満足そうに呑み込んでいました。そろそろウメの花も咲き出したので、メジロたちの餌も木の実から花の蜜へ変わっていき、その後繁殖期に入る来月後半あたりからは昆虫など動物質の餌が加わってくる時期になります。

暖冬

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今年の冬は縮み上がるような寒い日は一日もなく暖かい日が続き、寒中でも連日最高気温は10℃を超えて、日によっては15℃に達する日もあります。そのためハンナと散歩をするときもさすがにコートは着用しますが、冬の散歩の定番であるマフラー、手袋、イヤーウォーマーは一度も使用していません。3台ある車のうち2台には冬に入ると早々に装着したスタッドレスタイヤも、その効果を発揮する日は一日もありません。異常なほどの暖冬です。そんな暖かさに誘われて散歩をする人も多く、公園の中はこの時期としては例年になくたくさんの人出が見られます。梅林のウメの開花も例年より早いので、これからますます散策する人の数が増えてくるでしょう。写真は、公園の遊歩道を賑やかに行き来する人やイヌの様子を土手の上から見ているハンナです。

渚を歩くハクセキレイ

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潮騒が響く夕方の渚を散歩していると、打ち寄せる波の飛沫をかぶるほど水際近くの砂の上を斜めから差す夕日を浴びて、ハクセキレイが歩いていました。冬になると自然の中から大都市の真ん中までどこへ行ってもよく目にするハクセキレイですが、この海岸でも秋口から春先までは常時数羽の個体を見ることができます。写真のこのハクセキレイも、海岸を訪れると、よく出会う個体です。ハンナと並んで流木に腰を下ろし波打ち際で餌を探す様子を見ていると、せわしげに歩き回って貝殻をひっくり返したり砂の上をつついていろいろな所作を見せてくれました。私たちを気にしながらも近くへ寄ってきたり離れたりを繰り返していたので、近寄ったときに数枚撮影してみました。

今日も走った

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風は強めでしたが、二日間降った雨の影響で丘陵地の公園は粘土質の地面がまだ乾燥していないだろうと考え、昨日に続いて海辺の砂浜を散歩してきました。昨日ほどではありませんでしたが、風は強く渚に打ち寄せる波は泡立ちしぶきをあげていたため浜辺に人影はなかったので、またハンナを走らせてみようとしたところ、今日のハンナは昨日のように長い距離を走ろうとはしませんでした。しかし、それでも短い時間でしたが私の周りを嬉しそうに走り回ったり、帰ろうとすると堤防の上を飛び跳ねて先へ行き何度も立ち止まっては振り返ってゆっくり歩いていく私を待っていました。ララが亡くなって以来いつもとぼとぼと歩き、いくら私が走っても一緒に走ろうとしなかったハンナですが、少しずつ駆け足をしようという意欲がわいてきたように見受けられます。

虹が出た!

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昨日の午後、濡れるほどではない小雨がときどき落ちてくる中で海辺を散歩していると、全天を覆っていた雲の一部がわずかに切れてあたりが急に明るくなりました。ちょうど太陽のある方向の雲が切れたためいく筋もの光が降り注ぎ、スポットライトで照らしたように海上を光らせました。そんな光の中で踊るようにきらめく波を見ていてふと視線を上げると、雲に覆われた東の空に大きな虹が現れ始めていました。急いでカメラを取り出してレンズを向けましたが、すぐに雲が太陽を隠し始めたため現れた虹は一瞬鮮やか色を見せたものの、1分もしないうちに消え失せてしまいました。シャッターを数回押すほんのわずかの間に消えていった虹でしたが、久しぶりに見る大きな虹でした。

ハンナが走った!

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朝方まで降っていた雨がやんだので、午後になってハンナを砂浜へ散歩に連れ出しました。海辺はまだときどき小雨が落ちてくる空模様で、外洋からのうねりが伝わってくるのか渚には大きな波が打ち寄せていました。そのため海岸一帯には人っ子一人いない状態だったので、ララがいなくなってからはちっとも走ろうとしなかったハンナを思い切り走らせてみようと考え、はじめのうち軽く一緒に走ってやったところ、ハンナは久しぶりに砂の上を走り出しました。そこで、ララと一緒に走っていたときのように座って待機させ遠く離れたところから走ってくるように呼んでやったところ、嬉しそうに砂を蹴立てて走ってきました。ただ、やはり1匹だけではつまらないのか、以前のように何度も繰り返し走ろうとはしません。それでも、昨年の春以来久しぶりに全力疾走をしたハンナでした。

シメと出会うけれど・・・

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公園の大きなエノキの梢にシメがとまっていました。この冬は公園を訪れると、よくシメと出会います。どうもこのエノキや、すぐ近くにあるケヤキの大木周辺をテリトリーとしているようです。ただ都合の悪いことに、今シーズンシメと出会うのは曇りや雨の日、あるいは夕暮れ近くのことばかりで、撮影しようとしても光量が不足して鈍くぼけたような画像しか得られません。そのうえ高い梢にいることが多いのでほとんどの場合空が背景になって、シメは真っ黒な像になってしまいがちです。この写真を撮ったときも今にも雨が落ちてきそうな夕方だったので、きれいな画像は得られませんでした。なんとかよく晴れた日の明るい光の中で撮影したいものです。

また吠えている・・・

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ハンナは教えたことはなんでも素直に覚え、言葉だけで指示に従うので、体は大きくても一緒に暮らすのになんの不都合もないイヌなのですが、ただ一つだけなかなか覚えてくれないことがあります。それは、来客時に吠えることです。玄関の中に入ってしまえばもう尾を振って一声も吠えないのに、来客が玄関の外にいる間は吠えています。ハンナが家に来た当初は大きな声で吠える様子を遠く離れて怖々見ていたマリーと小次郎も、この頃では、また吠えている、といった表情で呆れたように見ています。妻は家を守ろうとして吠えるのではないかといいますが、外ではどんなイヌや人と出会っても一度も吠えたことはないのに、来客時にだけ吠えるとはどういうことなのか、ハンナに聞いてみたくなります。写真は、誰かが玄関にたった気配に感づいて吠え始めたハンナを、また吠えだした、と見ているマリーと小次郎です。