小さなノコンギク

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秋の日差しが木漏れ日となって揺れる雑木林の林縁で、一株の小さなノコンギクの花が咲いていました。今夏は公園の整備で草刈りが頻繁に行われ芽を出すそばから遊歩道脇や林床の草は刈り取られてしまったため、ノコンギクが例年のように群れ固まったり草丈を伸ばして咲いている様子を見ることができません。私が毎年楽しみにしている駐車場脇で薄紫の花を秋風に揺らして咲く一叢のノコンギクも、今年はわずか10cmほどの茎が数本伸びてその先で小さな花が数輪寂しく咲いています。写真のノコンギクは最近の草刈りで刈り取られることを免れたらしく、1本だけながら30cmほどに伸びた茎を伸ばし、その先に10輪ほどの花をつけて頼りなげな様子で秋風に揺れていました。先日記述したツリガネニンジンもそうですが、ノコンギクやアザミなど秋の風情を漂わせる野草は刈り取らず残しておけないものかと残念に思います。

早くお茶の時間にしようよ

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夜のお茶の時間が大好きなペットたちは、夕食後それぞれ自室へ入った家族が二階から下りてくるとお茶の時間が始まるのだと期待して、皆がリビングルームへ集まってテーブルの周りに座ります。昨夜も私が階下へ下りていきコーヒーでも淹れようかと考えると、食べ物を貰うときには必ず伏せることになっているハンナは早速テーブルの横へ来て伏せ、椅子で丸くなって眠っていた小次郎は顔を上げ、廊下にいたマリーは私の足音を聞いて急ぎ足でリビングルームへ入ってきました。それだけお茶の時間を心待ちにしているのでしょうが、コーヒーを淹れようと考えただけでまだ何もしていないのに、感のいいことです。写真は、早くお茶の時間にしてみんなでお菓子を食べようと、期待した表情で私を見るマリーとハンナです。

カキの実が熟した

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いつも散歩をする公園の中には遊歩道沿いや雑木林のあちこちにカキの木があり、秋になると実をつけ熟した実は野鳥たちのご馳走になっています。ただ、年によって豊作不作があるらしく、枝から下がる実の数には年毎に大きな差があります。今年は園内のどの木を見ても枝から下がっている実の数は少なく、中には一つも実をつけていない木もあります。そんな中で一番たくさん実をつけた木の下へ腰を下ろし、ハンナと並んで秋の日に映えるカキの実を見ていると、メジロとシジュウカラがやってきて仲良く美味しそうに実をつつき始めました。

もう家へ帰ろうよ・・・

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昨日は朝ご飯を食べさせる前に、ハンナを隣の市にあるケーキ屋さんへ買い物に連れて行き、ついでにいつもの公園を1時間ほど散歩させました。普通ならそれで帰宅するところですが、最近よく見かけるチョウゲンボウが気になって公園近くのフィールドへ回り、しばらく野鳥の写真撮影につき合わせました。さらにその後、この数年毎年やって来るようになったミコアイサやオシドリがやってきていないか確かめるために、近くの池へも立ち寄りました。すると、車に乗って一緒に出掛けることが大好きなハンナも、さすがにお腹がすいてきたうえに野鳥を撮影している間待たされて退屈になり早く家へ帰りたくなったらしく、何度も私と車の間を往復し始めました。写真は車のドアの前に座り、池の周りを歩き回って野鳥を探す私を、もういい加減に帰ろうよ、といいたそうな表情で待っているハンナです。

ドングリ見つけた!

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公園の林の中を一巡りして、そろそろ帰ろうかとハンナに声をかけ駐車場に向かっていると、スダジイやタブノキ、クスノキなどの大木の枝伝いに近づいてくるシジュウカラ、ヤマガラ、メジロの声が聞こえてきました。そこで、ハンナに止まるようにいい、一緒に姿勢を低くして待っていたところ、期待したとおり10羽を超えるシジュウカラと数羽のヤマガラが近寄ってきて、地上と低い枝との間を賑やかに飛び交いながら餌を探し始めました。日当たりのよい所へ出て来た個体にレンズを向けていると、1羽のヤマガラが枯葉の下からスダジイのドングリを見つけました。ヤマガラはそれを嘴で転がして遊んでいましたが、しばらくすると嬉しそうな様子でくわえ、一声鳴いて飛んでいきました。いろいろな木の実が手に入る今の季節は、野鳥たちにとって嬉しい季節ですが、ヤマガラにとっては冬に備えての貯食に忙しい季節でもあります。

獲物はオオカマキリ

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フィールドに立って周囲を見回し野鳥を探している私の目に、急降下して数十m先の草はらに飛び込んだチョウゲンボウの姿が映りました。ノネズミでも見つけたのだろうと予想しながら飛び立つのを待っていたところ、すぐに飛び立ったチョウゲンボウの足には、ノネズミではなくオオカマキリが掴まれていました。捕まえたその場で食べずに飛び立ったところをみると、どこか落ち着いて食べられるところへ運ぶのかと思って目の前を横切っていく姿をレンズに捉えて追っていると、チョウゲンボウはゆっくり羽ばたいて高度を上げながらオオカマキリをちぎって食べ始めました。このフィールドは大型の昆虫が多く生息しているので、野鳥や小動物だけでなく捕食しやすい昆虫もチョウゲンボウの大事な獲物になっているようです。

葉陰から見られていた

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公園の中の梅林を歩いていると、葉の間から秋の日が差し込むウメの枝にとまったシジュウカラが葉陰からこちらを見ていました。秋も深まってきたこの頃は、少しずつウメの落葉が始まって梅林の中が徐々に明るくなり、見通しもよくなってきました。木々の間では、群れを作るようになったカラ類やメジロ、コゲラなどの声がよく響くようになり、姿もよく目に留まります。今日もハンナと梅林やその周辺をのんびり散策していると、行く先々でシジュウカラ、ヤマガラ、メジロが混群を作りスダジイやカキの木、ナンキンハゼなどの枝の間を飛び交い、賑やかに鳴き交わしながら餌を求めて移動していました。

二年前の今日

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友人たちとの旅行で撮影した写真の整理が終わったので、過去の旅行で撮影したいくつかの画像ファイルを開いて見ていたところ、2018年の旅行ファイルの隣にペットたちを撮影した画像ファイルがありました。開いてみると、元気だった頃のララをはじめとして部屋の中で遊ぶマリーや小次郎、それにハンナの画像がたくさん現れました。掲載画像は、その中でちょうど2年前の今日、ララ、小次郎、ハンナが、リビングルームでくつろいでいる様子を撮影したものです。ララはハンナと比べると小さなイヌですが、ペットたちはいつもこんなふうにララの近くへ集まり、ララを中心にして毎日の生活が回っていました。成犬になってから里親として引き取ったイヌで我が家にいたのはわずか4年と2か月ほどと短期間ながら、幼犬のときから生活を共にしてきたこれまでのイヌたちにも負けない存在感のあるイヌでした。亡くなって14か月が経過しましたが、今でもララの仕草や表情を毎日ことあるごとに思い出します。こんな写真を見ると、今でもドアの向こうや家具の陰からひょっこりと現れそうな気がしてなりません。

セイタカアワダチソウの茂みで

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このごろフィールドを歩くと、あちらこちらでセイタカアワダチソウの鮮やかな黄色が目に飛び込んできます。これが大きな茂みを作っているところは、スズメ、ホオジロ、ノビタキなどが身を隠したりねぐらにしているため野鳥の声がよく聞こえ、ときによってはキジやコジュケイも潜んでいて人の足音が聞こえると突然飛び出したり走り出す姿が観察できます。昨日もセイタカアワダチソウの茂みの中を歩いて野鳥を探していると、足元からキジが飛び立ちました。しかし急なことで撮り損ねてしまいましたが、キジが飛び去った方向を見るとセイタカアワダチソウの花の間からホオジロが見えたので、急いでピントを合わせこれを撮影してきました。

シロバナサクラタデ

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公園の木陰で、シロバナサクラタデがたくさんの小さな白い花をつけた花穂を垂れていました。ここは夏にはハンゲショウがたくさん群れていたところですが、今は枯れ始めて、代わりにこのシロバナサクラタデがたくさん群れ咲いています。数年前までは、公園の中でこの花を見たことはなかったのに、野鳥が種子を落としていったものが増えたのか、いつの間にかハンゲショウの間で地下茎を伸ばしたり種子を撒き散らして株を増やしたようです。繁殖力は強そうなので、このままだとハンゲショウが勢力争いに負けて株を減らしてしまうかもしれません。