
ハンナと並んで芝生に腰を下ろし、水が湛えられた公園の池や青葉が芽吹いてきた周囲の林の緑を見ていると、ジョウビタキがやってきて近くの芝生に舞い降りては木の枝へ飛びあがる動作を何度も繰り返し始めました。どうも気になるものが地上にあるのに、近くを通る人の気配を感じるたびに警戒して飛び上がっているようでした。それでもしばらくすると、地上に降りて昆虫の幼虫らしきものをつまみ上げ、近くの柵の手摺にとまって満足そうに時間をかけて呑みこんでいました。どうも先ほどからこれを狙っていたようです。春になって北へ帰る日が近づき、たんぱく質を取り入れて海を渡る体力を養っているのでしょう。