獲物を見つけた

DSC_5632.JPG
ハンナと並んで芝生に腰を下ろし、水が湛えられた公園の池や青葉が芽吹いてきた周囲の林の緑を見ていると、ジョウビタキがやってきて近くの芝生に舞い降りては木の枝へ飛びあがる動作を何度も繰り返し始めました。どうも気になるものが地上にあるのに、近くを通る人の気配を感じるたびに警戒して飛び上がっているようでした。それでもしばらくすると、地上に降りて昆虫の幼虫らしきものをつまみ上げ、近くの柵の手摺にとまって満足そうに時間をかけて呑みこんでいました。どうも先ほどからこれを狙っていたようです。春になって北へ帰る日が近づき、たんぱく質を取り入れて海を渡る体力を養っているのでしょう。

オシドリがいなくなった・・・

DSC_4567 - コピー.JPG
3月中旬からは絵の個展を開いたり仕事も忙しくなっていたため、オシドリがやってきている池を訪れる機会がありませんでした。暖かくなってきて、オシドリもカモも池を離れるころだと気になっていたので、今日は少しだけ池の様子を見に行ってきました。すると、予想はしていましたが、水面に浮かんでいるのはカルガモとマガモ、それにカイツブリだけで、それも合わせて20羽ほどでした。おそらく、冬の間たくさん水面に浮かんでいたホシハジロやキンクロハジロなどとともに、オシドリもこの池を後にしたのでしょう。写真は、今シーズンの見納めになった3月上旬に撮影した池から飛び立つオシドリです。

満開の花の下で

DSC_6328.JPGDSC_6315.JPG
公園のソメイヨシノはほとんどの木が満開になり、園内が一年で一番華やかに装われる時期になりました。この公園はウメの花の季節は連日たくさんの人で賑わいますが、サクラの季節は休日になるとたくさんの人が訪れるものの、平日はそれほどの人出もなくのんびりときれいな花が楽しむことができます。昨日も今日も、園内を歩いてもたまに人とすれ違うだけで、きれいな花を独り占めするようにハンナとゆっくりお花見ができました。今日あたりは花びらを散らす木も出てきて、ほとんどの花の蕊の中心に赤味がみられるようになったので、明日あたりからは春風に乗って花吹雪が舞う中を散歩できそうです。

アオジを見ると

DSC_5583.JPG
この冬は声は聞こえてくるもののほとんど出会うことがなかったアオジに、春になったこの頃よく出会います。旧宅の庭には、野鳥や草花が好きだった祖父が餌付けをしていたためよく野鳥がやってきていました。子供のころには座敷の縁側で祖父の膝に座り、庭にやって来た野鳥を見ては毎日のように名前や習性を聞いたものでした。アオジも、そんな話の中でスズメやツバメなど身近な野鳥を除くと、私が最初に名前を覚えた野鳥です。今でもアオジを見ると、冬の日が明るい旧宅の縁側で祖父と一緒に野鳥を見ていた情景や、そのとき交わした会話の断片が懐かしく思い出されます。写真のアオジは、先日散歩しているとクマザサの茂る細道へ飛び出してきた個体ですが、撮影していると、旧宅の庭の隅にあったクマザサの茂みで餌を探していた、昔見たアオジの姿と重なって見えてきました。

タンポポが咲いた

DSC_6297.JPG
日向を歩いているだけで汗ばむほどの暖かい日になりました。そんな暖かさの中で公園の土手や遊歩道の脇では、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、キュウリグサ、ハコベ、ナズナなど春の野草が、今を盛りとたくさん花を咲かせています。その中で、この1週間ほどの間にタンポポの花が一斉に開き、場所によっては地面が一面に黄色の花で埋め尽くされるようなりました。そんなところでは、満開になったソメイヨシノの薄いピンクとタンポポの花の鮮やかな黄色が、春らしい華やかな色のハーモニーを奏でています。今日の散歩では、ハンナも敷き詰められたようにタンポポの花が広がる土手に腰を下ろし、春の風景を楽しむようにあたりを見回し、気分よさそうな様子で長い間休憩していました。

花陰から顔が出た

DSC_6193.JPG
満開になったソメイヨシノの枝にはたくさんの野鳥たちがやってきて、蜜を吸ったり花をついばんでいます。今日も散歩をしながら花にやって来る野鳥たちの種類を見ていると、メジロ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、スズメ、ツグミ、キジバト、コゲラといろいろです。その中でも、一番よく目につくのはメジロですが、撮影しようとするとたくさん咲いた花の陰に隠れてなかなかよいシャッターチャンスがありません。一日腰を据えて撮影すればよい写真も撮ることができるのでしょうが、1時間ほどの散歩中にたまたま出会った野鳥を撮影しているだけなので、野鳥がいたという記録程度の写真しか撮ることができません。それでもときどき写真のように花陰から顔を出してくれるので、できるだけ機会を逃さないようにレンズを向けています。

公園のソメイヨシノが満開になった

DSC_6352.JPG
公園のソメイヨシノが満開になりました。昨日の強い雨に打たれて、もう花びらを散らし始めたものもあります。今日もお昼前に遊歩道の桜並木を歩いていると路面は花びらで彩られ、風がやってくるたびにピンクの花びらがハンナの背中や頭に舞い落ちてきました。毎年サクラの季節にはララとハンナを連れていろいろなサクラを見に行ったものですが、昨年からは咲き誇るサクラの景色の中にララの姿はなく、周囲が華やかな色に包まれてもサクラの花の下を通るたびにララの姿を思い出し、寂しさが湧き上がってきます。それはハンナも感じているのか、ララと一緒に歩いたときのようなはしゃぎ方は見られません。写真は、ソメイヨシノが満開になった公園の遊歩道にひとりで座るハンナです。

スモモの花に囲まれて

DSC_7217.JPGDSC_7230.JPG
昨夜遅くから雨になりました。春なのでやむをえませんが、最近はよく雨が降ります。今日は散り始めた公園のスモモの花の見納めをしようと考えていましたが、この雨でほとんどの花は散っていることでしょう。そこで、過去に撮影したスモモの花の写真を見ていたところ、ララとハンナが満開になったこの木の下で遊んでいた画像がいくつも出てきたので、その画像を掲載してみました。2019年の3月27日に撮影したものです。この年の8月20日に亡くなったララは、蛋白漏出性腸炎のため腹水がたまったり服用していた薬の副作用で毛並みが悪くなってはいてもまだこのころは毎日散歩はしたがったため、公園や海へ連れて行きたくさん写真を撮っていました。亡くなってもう1年7か月が経ってしまいましたが、写真を見ていると、こんなふうに2匹と一緒に散歩したのはまだほんの数日前のような気がしてきます。

カジイチゴの花が咲いた

DSC_6240.JPG
いつも散歩をする公園の一角で、カジイチゴの花が咲きました。今日はまだ一輪だけですが、蕾はたくさんできているのでこれから一週間ほどの間にはたくさんの白い花が見られそうです。以前ルナと里山を歩いているときに見つけ、毎年実ができると摘んで散歩の折に一緒に食べていたカジイチゴの木は、この数年で徐々に弱りとうとう枯れてしまいましたが、今度は公園で芽を出した木が大きく生長したので、毎年ここで花や実を楽しめそうです。ただ、ルナと違ってハンナはこの実を食べないため、実はできても味わうことはなく写真を撮るだけになりそうです。

海辺のカワラヒワ

DSC_5944.JPG
海辺を歩いていると、近くへカワラヒワが舞い降りてきました。この海岸では、カワラヒワが波打ち際を飛び回っている姿をよく見ることができます。主な餌が植物の種子であるカワラヒワが海辺で何を食べているのか興味があるところですが、見ていると種子を拾っているようには見えず、漂着した海藻を嘴で挟んでいることが多いように見受けられます。アオバトは海水から塩分を取るために海へやってきますが、この海辺へ来るカワラヒワも餌を求めてよりも塩分を取りに来ているように見えることがあります。