獲物を捕まえた

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オヒシバ、エノコログサ、ツユクサ、カラムシなどが地面を覆う林床から1羽の野鳥が飛び出てきて、近くのウメの枝にとまったように見えました。先へ歩いて行ったハンナを呼びとめ、野鳥の姿を探していたところ、少し離れた枝が揺れて葉陰からホオジロが姿を現しました。急いで望遠レンズのピントを合わせてみると、ツユムシかクサキリらしい昆虫をくわえて枝の間を少しずつ移動しています。下草が茂る中で捕らえた獲物を、ゆっくり食べるところを探しているようでした。久しぶりに近くで見る野鳥でしたが、食事の邪魔をしてはいけないので、数回シャッターを切って早々にその場を離れてきました。

朝日を浴びると暑かった

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昇ったばかりの朝日が投げかける光を浴びて、池の端のサクラ並木を歩く今朝のハンナです。今朝の気温は27℃と昨日の朝とほとんど変わらなかったものの、湿度が低く風もあったので涼しさを感じ、ハンナは木陰や雑木林の中を歩くときは軽快に歩いていました。ところが、木立が途切れ開けた池の近くへ来てちょうど昇って来た朝日に照らされると、すぐに歩みが遅くなり長い舌が出てきました。やはりまだこの時期の日差しは、低い高度から差し込んでも暑さを感じます。ただ、地上にはまだ夏が居残っていますが、今朝の空は青く澄んで高積雲が広がり、秋がやって来たような空でした。空の上では、徐々に大気が入れ替わって秋が近づいて来ているようです。

大きな毬ができた

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公園の奥の雑木林の中で、今年もクリの木の枝に大きな毬ができました。直径10cmから15cmほどの鮮やかな緑色をした毬が、葉の間で見え隠れしています。このクリの木が大きな実をつけることを知って以来、毎年9月初めになると早朝散歩の途中で、ルナやララ、ハンナと一緒にこの木が落とすクリの実を拾ってきました。たくさん生る年には一度に数十個の大きなクリの実が拾えますが、今年は枝についた毬の数が例年より少なめなのでそれほどたくさんの数は拾えないかもしれません。あと数日もすれば毬が落ちてきそうなので、その頃になったらまた訪れて見ようと考えながら写真を撮ってきました。

夕暮れでも暑かった

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連日厳しい暑さが続きますが、昨日は湿度も高くさらに暑く感じる日でした。日暮れになっても気温は33℃もあり、ハンナの散歩はやめておこうかと考えるほどでした。しかし、ハンナは夕方になって散歩に行けるものと期待した顔をして私の前にやって来たので、歩かなくても気分転換だけでもさせてやろうと車に乗せて海へ向かいました。一昨日の夕方は涼しい風が吹いていた海辺も、昨日は風もなく湿気の多い不快な空気が漂っていたうえ、堤防のコンクリートも熱気を帯びていたため、やはりハンナは歩くことを嫌がりました。そこで、散歩はやめて水際で遊ばせ、海岸沿いの建物や街路灯に明かりが灯る頃になって帰宅しました。今朝の予報では、今週の後半からは多少暑さも和らぐとのことなので、一日でも早くそうなることを期待しています。

アキアカネ

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朝の光が広がった草はらの上を、アキアカネが舞っていました。フィールドの中では2週間ほど前からシオカラトンボやコシアキトンボなどに交って目にとまるようになりましたが、今日はたくさんの個体がカモジグサやカゼクサなどが朝露を光らせて風になびく上を軽やかに飛んでいました。下界はまだ厳しい暑さに喘いでいても、秋が近いことを知って山から下りてきたようです。ただ、まだ体の色は薄い個体ばかりです。これから徐々に秋の気配が濃くなってくるにしたがって赤みが増し、鮮やかな色を見せてくれるようになります。早くそんな体色になったアキアカネが秋空に映える季節になってほしいと思うこの頃です。

お友達だ!

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この頃、朝5時から6時くらいに公園の中の遊歩道を歩いていると、よく出会うイヌがいます。トイプードルが2頭とポメラニアンが1頭です。どのイヌも、初めてハンナを見たときには警戒して遠巻きにしながら吠えていましたが、ハンナが吠えたり危害を加えないことを知った今では、ハンナを見ると座って待っていたり、時によっては走り寄って来て遊んでいます。今朝も車を降りて歩き出すと、木立の向こうで茶色の小さなトイプードルが行儀よく座って尾を振り私たちを待っていました。それを見つけたハンナは、お友達がいた、と目を輝かせて私を見たので、近寄って行ってもよいと指示すると喜んで走り寄って行き仲良く遊んでいました。体の大きさは全く違っても、上手に遊べるものです。

ヤマハギの花が咲き始めた

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8月もあと2日で終わろうとするのに、暑さは一向に衰えず連日各地で35℃を超える猛暑が続いていますが、フィールドの中ではあちこちの土手で秋の七草のひとつに数えられるヤマハギの花が咲き始めています。昨日も散歩の帰りに立ち寄ったフィールドでは、朝から焼け付くように強い日差しが降り注ぐ下でたくさんのピンクの花をつけたヤマハギが、ときおり吹いてくる朝風を受けて伸びてきた枝を揺らしていました。処暑は過ぎたとはいってもまだまだ毎日厳しい暑さに茹だる日が続く中で、夜になると虫の声が聞こえてくるようにもなりました。自然の中では、少しずつほんの少しずつながら、秋の気配が感じられるようになってきました。

今日も暑くなりそうだ・・・

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公園の駐車場へ着いて車から降りると、森の梢の彼方から朝日が顔を出しました。差し込む光で一度に周囲が明るくなり、ハンナの全身も朝の光に包まれました。するとハンナは眩しそうに朝日を見た後で、今日も暑くなりそうだと思ったのか、首を垂れうんざりしたような様子で木陰へ歩いて行きました。これが20℃を下回る気温なら張り切って軽快な歩調で歩き出すのですが、今朝のように夜明けでも28℃もあるようでは、好きな公園へやって来ても歩く意欲は湧いてこないようです。何とか公園をひと巡りした後は、早々に車に乗り込みエアコンの風に当たっていました。今日も日中は35℃前後の酷暑になるということなので、ハンナは一日エアコンのよく効いた部屋の中で過ごすことになります。

一番星

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西の空の茜色が消えて夕闇が空に広がり始めたので、帰宅しようと腰を下ろしていた砂浜に横たわる流木から立ち上がり空を仰ぐと、薄明の中で明るさを増してきた金星が輝いていました。一番星です。まだほかの星が瞬き始める前の夕日が残していった微かな残光の中で地上に明るい光を投げかける金星の下を、ハンナに話しかけながら車に向かって波打ち際を歩いていると、ジェット機の爆音が聞こえてきました。音のする方に視線を向けたところ、航空灯を点滅させながら上昇してくるジェット機が目にとまり、その進行方向を延長した先に金星がありました。そこで、急いで散歩バッグからカメラを取りだしファインダーにジェット機を入れて追っていると、予想したとおり一つの画面に金星とジェット機が入ったのでシャッターを切ってみました。

もう帰ろうか

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夕日がすっかり山陰に隠れると、しばらく西の空を華やかに彩っていた夕映えが徐々に鮮やかさを失うにしたがい周りに薄紫の夕闇が立ち込め、黄金色に波がきらめいていた海にも暗く沈んだ色が広がり始めました。すると、堤防の上や砂浜に見えていた人影も少なくなり、賑やかだった人の声や音楽も聞こえなくなってきたので自分もそろそろ家へ帰りたくなったのか、波打ち際や防波堤で遊んでいたハンナが、もう帰ろうか、といっているような様子で流木に腰掛けて海を見ていた私の方へ歩いてきました。こんなときには、ララの生前中は弾むように駆けてくるララの後についてハンナも元気よく走って来たものですが、この頃では一緒に遊ぶララもいなくなったうえ年齢的にも運動量が減ってきたのか、ゆっくりと歩いてくることが多くなりました。