ヒヨドリもやって来た

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前頁のジョウビタキを撮影していると、観梅をされていたお年寄りの女性2人が、あれは何という鳥ですか、と尋ねてこられたので、説明していたところ、近くにヒヨドリもやって来ました。園内には多すぎるほどいていつでも撮影できるため、いつもなら滅多に撮影しようとは思わない野鳥ながら、ちょうど蕾が膨らみ始めた白梅の枝に飛び移ったのでレンズを向けてみました。ヒヨドリは、これから咲こうとするウメの蕾をしきりについばむので、今の時期には梅林へは来てほしくない野鳥です。

今日も出会った

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たくさんの梅が咲き始め人がよく行き来するようになった公園ですが、この頃雄のジョウビタキが毎日遊歩道に沿って並ぶ梅の枝に姿を見せ、観梅をする人たちの目を楽しませています。秋に渡って来たばかりのときには人を警戒してなかなか遊歩道近くへは出てこず、雑木林の中ばかりで鳴いていたのに、最近では人の動きに慣れてきたのか、静かにしていれば10mくらいの距離までは平気で近寄ってきます。今日の公園も観梅の客で混雑していましたが、ジョウビタキはやはり人を恐れる様子もなく、梅まつりで出店している売店のテントやその周囲の梅の枝を鳴きながら飛び移っていました。

アカエイを獲った

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海岸沿いの道路に車をとめ、ハンナを降ろして海辺へ下りようとすると、波打ち際近くの海面へ何かを咥えたカワウが浮かび上がりました。ちょうど獲物を獲って浮き上がって来たばかりのようです。急いでカメラを取り出し望遠レンズを向けたところ、獲物は小さいアカエイのようでした。ただ小さいとはいえカワウが呑みこむには大きすぎ、何度も咥えなおしたり水面に叩きつけて弱らせ、長い時間をかけて必死で呑みこんでいました。この水域ではこのサイズのアカエイが多いらしく、カワウやアオサギが捕獲して苦労して呑みこもうとしている姿をよく見ることができます。

久し振りの海辺の散歩

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冷たい北西風が強く吹いていた間はしばらく足を向けていなかった海辺を、比較的暖かくなった今日は久しぶりに散策してきました。さすがに何も遮るものがない海辺なので、家の庭にいるようなわけにはいかず風はありましたが、それでも手袋をするまでもなく1時間ほど波打ち際でハンナを遊ばせてきました。海辺は、最近の野山のように芽を出し始めたり花を咲かせ始めた春の草木を目にすることはないものの、明るさを増してきた水の色や波に揺れて踊る日の光、海中を漂う海藻に春が近いことを感じました。写真は、やわらかい色合いを見せるようになってきた海を背景に波打ち際に腰を下ろして休むハンナです。

森を抜けると

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今日訪れた森は、いつも中を歩き回るだけで通り抜けたことはありませんでした。今日はお天気もよく、暖かいし時間もあったので、通り抜けて初めて森の向こうへ出てみました。アップダウンのある木立の中の小道を辿り森の外へ出てみたところ、春めいてきた日差しに照らされた明るいセピア色の枯草が折り重なっている草はらが広がっていました。草はらは三方が森に囲まれているため風もなく、日差しを受けていると森の中を2km余歩いてきた後なので汗が出てくるほどの暖かさで、オオイヌノフグリやホトケノザもたくさん咲いて、ここにはもうすっかり春がやって来ているようでした。初めて来た場所なのでハンナは物珍しそうにあたりを見回し、しきりにあちこちの茂みや土手で匂いを嗅いで30分ほど遊んできました。写真は、初めて足を踏み入れた草はら一帯を観察しているハンナです。

ルリビタキがやって来た

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土曜日のうえ気温も15℃と暖かい日になったので、公園はたくさんの人で賑わっているだろうと考え、久しぶりに静かな森の中を歩いてきました。1時間半ほど歩き回っても一人も出会う人はなく、明るく日差しが差し込んでくる木々の下を、芽を出し始めた枝や萌え始めた野草の芽を確認しながらハンナとのんびり歩くことができました。今日は声はあちこちから聞こえるものの、近くへやって来る野鳥は少なくカメラの出番はあまりありませんでしたが、それでも歩いている先のハゼの木にルリビタキの雌がやって来て、わずかに残っている実をついばみだしたのでレンズを向けてみました。

クビワキンクロ

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1月中旬にいつも散歩をする公園の池に、クビワキンクロの雄が1羽やって来ていることに気づきました。北アメリカ大陸の北部に生息し、冬は南に移動する野鳥なので、このあたりではというより日本では全国的に珍鳥の部類に入れられるカモです。5年ほど前にミコアイサが初めて飛来したときには新聞社に連絡しても無視されたので、今回は誰にも飛来したことは話さず一人で楽しんで観察していました。そのためか、このあたりにたくさんいるキンクロハジロと似てるので気づく人はいなかったようで、最近まではいつ池を訪れても注意を向ける人は見られませんでした。ところが、この一週間ほどは誰かが気づき連絡を取り合ったらしく、三脚を置いて600mmや800mmの望遠レンズを池に向ける人が毎日30人ほど見られます。ただ、クビワキンクロがよくみられるのはカメラの列ができている岸近くではなく、入り組んだ岸の中でも目立たない小さな入江状になった別の水域なのですが、それは口にせず、被写体を待って大きな望遠レンズを並べている人たちの横でミコアイサやカンムリカイツブリを撮影しています。

咲いた、咲いた!

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しばらく続いた真冬が戻ってきたような寒さに縮み上がり、開花が遅れていた梅林のウメですが、少しずつながら日ごとに開花する数を増やしてきています。ことに冷たい風が木立や土手で遮られて南側が開けた場所に植えられたウメの中には、5分咲きから8分咲きほどになったものも出てきました。数千本のウメが立ち並ぶ梅林なので、いろいろな品種が交じり合い開花時期がずれるため、まだまだ蕾を固く結んだままの木もありますが、春が近づきこれから暖かい日が来るたびにたくさんのウメが開花していきます。写真は、梅林の中でも一番華やかに咲いたウメの木が立ち並ぶ一角で腰を下ろしたハンナです。風は冷たくても、ここだけはすっかり春の雰囲気が漂っていました。

ものまね上手

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野鳥を探しながら、耕地や荒れ地が広がるフィールドの中でゆっくりと車を走らせていると、目の前をモズが横切り道路脇の茂みに飛び込みました。車をとめて様子を見ていたところ、すぐに茂みから出て近くの枝にとまり他の野鳥の声をまねて鳴き始めました。節回しを聞いていると、シジュウカラやヤマガラの声をまねているようです。先日も雑木林の中でカワラヒワの声が聞こえたので探してみると、枝にとまっていたのはモズで、すっかり騙されました。さすがに漢字で百舌鳥と表記されるだけあって、他の野鳥のものまねが上手です。咲きだしたウメの花を背景に、気持ちよくものまねをしているモズを撮影してみました。

寒さの中でも元気です

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一時暖かい日が続いたので開花を始めた梅林のウメも、連日雪がちらつく真冬が戻ったようなこの頃の寒さに開花をためらっているように見えます。ただ、そんな厳しい寒さの中でも、野鳥たちは元気に枝の間を飛び回り、中には囀りを始めたり番を作り始めたものも確認できるようになりました。今日は天皇誕生日で休日なので、観梅の人出が多くなるはずのいつもの公園は避けて別の公園の雑木林の中を歩くと、そこでも野鳥たちは元気に木々の間を飛び交っていました。写真は、まだ開いた花が一つもない白梅の枝の周辺を飛び回っていたヤマガラです。