クリの花が咲いた

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公園内の果樹コーナーでよい香りを漂わせていた柑橘類の花もほとんどが落花し、あたりの緑が濃くなって雑木林の中は初夏の色合いが濃くなってきました。この頃ではたくさんの木々の葉が茂る中で、クリの花が咲き始め独特のにおいを漂わせています。昨年の秋にはたくさんの実を落とし、10日ほどの間毎日たくさんの実が拾えたクリの木も枝の先々に房状の白い花を咲かせていました。毎年豊作というわけにはいかないでしょうが、去年のことを思い出すと今年の秋も期待してしまいます。写真は、クリの木に近寄り咲いた花を確認している私を待っているハンナです。

雑木林に朝が来た

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公園の雑木林の中を抜ける遊歩道を、昇って来たばかりの朝日を浴びて歩くハンナです。5月の日の出前後の時間帯の公園は、寒くも暑くもなく、野鳥の声は頭上から降るように聞こえ、おまけに出会う人もないので一年のうちでもハンナと散歩をするには一番快適な季節です。昨日の朝も広い公園をハンナと私だけで独り占めしてハンナに話しかけながら歩いていると、真横から照らすように木立の間から朝日が差し込み、薄暗かった林床が一度に明るくなって木々や葉陰のコントラスト強まり、ハンナの姿もくっきりと浮かび上がりました。こんなふうに森や林の中に昇ったばかりの朝日が差し込む光景は、一日のうちでも私が好きな一瞬です。5月も今日で終わり徐々に気温が上がってくるとハンナは暑がって散歩を喜ばなくなり、暑さを避けて日の出前から散歩をする人も増えて早朝の公園は賑やかになってくるので、ハンナと私だけでのんびり雑木林の中の早朝散歩を楽しむ季節もそろそろ終わりを告げます。

セミが出てきた

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今朝の散歩では、今年初めてセミの幼虫を見ました。歩き始めてしばらくして、地面のにおいを嗅ぎ始めたハンナの足元を見ると、土が動き始め穴が開いて中からセミの幼虫が顔を出しました。どうもアブラゼミの幼虫のようで、5月中に見るのは初めてのことです。昨日は全国的に暑い日になり、関東地方では35℃を超える気温を記録したところが現れ、このあたりでも32℃を上まわって今年初めて真夏日となったので、セミもすっかり真夏がやって来たと勘違いしたのでしょうか。この調子で高い気温の日が続けば、今年はセミの声が雑木林の中に響き渡るのも早くなりそうです。

近くで母衣打ち

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キジの声がよく聞こえてくるフィールドの中で車を走らせていると、道路脇の土手の端で昇ったばかりの朝日を浴びて雄キジが佇んでいました。急いで車を路側帯に寄せて窓を開け見上げてみたところ、キジは10mほどの近距離ながら逃げるわけでもなく悠然と周囲の様子を見回しています。これは目の前で母衣打ちが見られるかもしれないと考えてすぐにカメラを取り出し、ファインダーに捉えてキジの様子を窺っていました。すると案の定、ものの30秒もしないうちに大きな声で叫び声を上げて翼を打ち付け始めました。これだけ近くから仰ぎ見ると、なかなか迫力があります。もう一度見たかったのですが、このキジは一度母衣打ちをするとゆっくりと歩き始め、土手の向こうへ姿を消してしまいました。

ツバメの子

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野山でも街の中でも、野鳥たちの雛の姿が見られるようになってきました。雑木林の中で巣立ちしたとみられるシジュウカラやメジロの雛の声を聞いてから帰宅しようとして車を走らせていると、野末に張られた電線にツバメの雛が1羽とまっていました。車をとめて周囲を見回してみたところ、少し離れて電線にとまる2羽の雛も認められました。まだ嘴にはしっかりと黄色が残り、尾羽も短くて、巣立ちをしたばかりの雛らしく、近づいて行っても逃げようともせず私を見ていました。慣れない飛行をして疲れてしまったのかもしれません。これからは、あちこちで巣立ちしたツバメの雛も見られるようになります。猛禽やカラスに襲われないようにして、無事に成長してほしいと思いながら撮影してきました。

ヒオドシチョウ

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気温が上がってきたこの頃は、雑木林の中ではあちこちで発酵した樹液のにおいが立ち込めています。そんなにおいを頼りに樹液を出している木を見つけると、いろいろな甲虫やハチ、アブ、チョウの仲間と出会うことができます。今日もそんなにおいがするあたりを見回しているとヒオドシチョウがやって来て、コナラの根元近くの樹液溜まりに近づいてしきりに樹液を吸っていました。ヒオドシチョウは珍しいチョウではありませんが、この雑木林の中ではヒメジャノメやジャノメチョウ、サトキマダラヒカゲなどはよく見かけることはあっても、ヒオドシチョウは見る機会は少ないので撮影してみました。

町内清掃日

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今日は町内の一斉清掃日でした。各家がそれぞれの家の前の道路を中心に清掃するのですが、それほど汚れているわけではないので、いつも午前8時の清掃開始からものの30分もかからないうちに作業は終わってしまいます。ハンナも外へ出たがったので一緒に道路へ出て、私の周りで遊ばせながら家の敷地の前の30mほどの間に落ちているゴミや枯葉を拾い掃き掃除などをしていると、今朝もやはり30分ほどで作業は終わってしまいました。ただ、短時間で終わったものの、日差しは強く気温も高めだったため、終わる頃にはハンナは暑そうに長い舌を出し、私もしっかり汗をかいていました。写真は、清掃を終えて家の中に入りエアコンの風に当たって一息ついているハンナです。外で体を動かすと、朝でも暑さを感じる季節になってきました。

梅林の中で

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実が大きく膨らみ、周囲が見通せないほど青葉が茂ってきた公園の梅林の中で、小さな声で鳴くホオジロの声が聞こえました。どこで鳴いているのか探して近寄って行ったところ、緑色の光が溢れるウメの葉陰で枝の間を飛び移りながらホオジロの雄が地鳴きを繰り返していました。この頃はキジを探して草はらや耕地など開けたところばかりを歩いていて、梅林の中で野鳥を探すことはしばらくしていませんでした。そこで、ちょうどホオジロを見つけたことでもあり、今朝は梅林でシジュウカラやコゲラなどを探し、撮影や観察をしてきました。

カシワバアジサイが咲いた

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いつも散歩をするために公園を訪れるときには、公園の裏側の駐車場へ車をとめるのですが、今朝は久しぶりに正面の駐車場へ車を乗り入れたところ、フェンスに沿って植えられたカシワバアジサイがたくさんの花を咲かせていました。以前には普通のアジサイが植えられていたところが、しばらく訪れていなかった間にカシワバアジサイに植え替えられたようです。満開になったばかりでよい香りを放って見事に咲いているので、一つ一つの花を見たり写真を撮っていると、花には興味がなく早く先へ行きたいハンナは、写真のようにまっすぐ行ったものか右へ行ったものかと考えるようなしぐさで私を待っていました。梅雨が近づいたこれからの園内は、アジサイの仲間が花盛りになります。

ハイブリッド

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先日ケリがキジを威嚇していた水田の畦に、また雄のキジがたたずんでいました。昇ったばかりの朝日が低い高さから逆光気味に差し込んでくるので、細部はよくわかりませんでしたが、望遠レンズで撮影した画像で見ると、首の周りを取り巻く細く白い羽毛が確認できました。この辺りではほとんど見たことのないコウライキジとのハイブリッドのようです。先日ケリに威嚇されていたキジも、草むらの中を好むキジが何も遮蔽物のない開けた田の中の畦にいたので珍しいことだと思いましたが、日本のキジより開けた場所を好むというコウライキジの遺伝子を持っている個体なら納得です。おそらく先日のキジと同一の個体なのでしょう。もう少し近づけるときれいな写真が撮れるのですが、全く身を隠すものがない開けた田の中なので、ここまでしか近づくことができませんでした。