寒さが厳しくなるとともに野山の餌が乏しくなってきたのか、この頃庭に置いた餌に野鳥たちがよくやってきます。特に窓近くに刺したミカンにやって来るメジロと、窓の下に置いたパンやご飯粒に集まるスズメは数が多く、一日中賑やかに窓の周辺で騒いでいます。その中でも一部の大胆なスズメは、窓枠にとまって家の中をのぞき込んだりガラスを翼や嘴で叩く音を立てるので、小次郎は興味津々といった表情で見つめています。今朝もカーテンを開けてしばらくすると窓近くへやって来て騒ぐスズメを、また来ているな、といいたげな様子で目を凝らして見つめていました。
カワラヒワの大きな群れと出会った
久し振りのジョウビタキ
雨が降ったけれど
お昼過ぎまで上天気だったので、昼食後一休みしてからハンナを車に乗せて公園へ出かけました。すると、車を動かして数分もしないうちに空は雲で覆われ、霙交じりの雨が降りだすとすぐに路面はすっかり濡れてしまいました。これでは散歩はできないので、一度フィールドを一回りしてから帰宅しようと車の方向を変え、フィールドの中で野鳥を探していたところ、雨は上がり日が差してきました。流れて来た雪雲の一部が降らせた雨だったようです。降った雨の量は少なく風も強いので、日が当たれば路面はすぐに乾きそうだと考えてまた公園に向かったところ、やはり多少濡れてはいるものの公園の遊歩道は乾き始め散歩ができる状態になっていました。今日の散歩は中止することになるかと思いましたが、何とかいつもどおり園内を一回りすることができました。
驚いて飛び立った!
早く戻ってくればいいのに・・・
いつもの公園を散歩した後、よいお天気にすぐ帰るのはもったいない気がして、最近ミコアイサが来るようになったため立ち寄る機会が増えた、隣の市のため池とその周辺に広がるフィールドへハンナを連れて行き野鳥を探してきました。一度散歩を終えて車に乗り込むと家へ着くまでなかなか車から出たがらないハンナを無理やり車から降ろし、冬枯れのフィールドを歩こうとすると、ハンナはもう歩きたくないといった表情で車の横で座り込んでしまいました。そこで高齢になったハンナを無理やり動かしてもいけないと考え、遠くまで足を伸ばすことはやめてハンナが見える範囲を移動しながら野鳥を探していたところ、30分もすると退屈になってきたらしいハンナは私を探してあちこち首をめぐらし始めました。私の後をついて来ればよさそうなものですが、歩く意欲はないらしく車の近くから離れません。そこで、ときどき声をかけながら野鳥を撮影していると、私が戻るまで写真のように私の声のする方を見て、早く戻ってくればいいのに、といいたそうな表情をして枯草の上に座っていました。
カイツブリが慌てた
枯葉に埋まった
今の公園の雑木林の中は、遊歩道から外れるとたくさんの枯葉が積もっていて、場所によっては膝まで埋まるほどの枯葉が重なっているところがあります。今日もハンナと雑木林の奥を歩いていると、斜面に沿った上りの小道でハンナが足を滑らせて土手下へ滑り落ちていきました。すぐに上がって来るだろうと考えて野鳥を探していたところ、ちっとも姿を見せません。不審に思って土手の下を覗いてみると、ハンナは足がすっかり隠れてしまうほどの枯葉の中へ落ちてようやく抜け出してはきたものの、厚く積もった枯葉が滑って斜面を上って来れないらしく私の顔を見上げていました。上がってくるように声をかけてもどうもうまく昇れず困った様子を見せていたので、私も下へ下りて枯葉の少ないところへ誘導して一緒に土手の上へ上がりました。写真は、滑る枯葉に困っていたハンナです。
散歩じゃないのか・・・
寒さの中でも
午前中外出したついでに、先日タゲリを確認したフィールドを車で一回りすると、雪が降りしきる荒地に2羽のタゲリがいました。ときどき歩いて餌を探しているようでしたが、ほとんど動かずに冷たい風の中で立ち尽くしていました。先日の6羽のうちの2羽だろうと考え近くを探してみても、雪のため視界が悪く、遠くまで見通せないためほかの個体は見つけることはできませんでした。タゲリに限らず、この厳しい寒さの中、小さな体で雪に降られても平然としていられる野鳥を見ると、いつも自然の中で生きる生き物の強さに感心します。私は情けないことですが、寒さと雪と風を避けて、エアコンを効かせシートヒーターをつけた車からは出ず、窓を少し開けただけで撮影してきました。