散歩途中でハンナを休ませるために草の上に一緒に腰を下ろし、話しかけながら毛づくろいをしてやっていると、すぐ近くでヤマガラの声がしました。頭を上げて周囲を見回してみたところ、後ろのウメの枝でヤマガラがじっと私たちを見ていました。わずか3mほどの距離です。口笛を吹いてみると答えるように鳴き返してきたので向き直って何度も口笛を吹くと、そのたびに私たちに視線をとめて返事をするように鳴いていました。メジロやシジュウカラと比べるとヤマガラは人慣れしやすい野鳥ですが、こんなに近くで移動もせずに長い時間口笛に答えた個体は初めてです。いつもは私が観察するヤマガラに、今日は逆に観察された気分でした。
花曇り
ソメイヨシノの花が見ごろになったこの3日ほどは、雲一つ見られないよいお天気が続きました。しかし、今日は朝から薄雲が広がる花曇りのお天気です。満開の花を撮影するには鮮やかさが出にくく、もう少し雲が消えてほしいところですが、お花見をするには暑くなくてちょうどよいかもしれません。今朝は散歩を始めた頃は気温14℃と涼しく、日差しもなかったおかげでハンナはそれほど暑そうな様子は見せず、ソメイヨシノの花びらが散る遊歩道をのんびり歩いていました。お花見も終盤の時期を迎えたので、あすの土曜日の公園は桜吹雪が舞う中をたくさんの人出がありそうです。写真は、一休みして花曇りの空を見上げるハンナです。ハンナの視線の先では、数羽のツバメが軽快に飛び交っていました。
ベランダでお花見
花見日和
辺りのソメイヨシノはほとんどが満開になり、花びらを散らすものも出てきてあちこちで花吹雪が舞うようになりました。今日は朝散歩ができなかったので、ハンナと一緒にゆっくりお昼ご飯を食べてから公園へ出かけると、園内のソメイヨシノもすっかり満開なって、心地よい春風の中で爛漫と咲き誇り、ときどき風に乗って運ばれてきた花びらがハンナの背中や頭に乗りました。よく晴れて気温も18℃と暖かい花見日和ですが、ここのソメイヨシノもいよいよ落花が始まるころになりました。開花までは時間がかかるものの、咲きだしたと思っているとあっという間に散ってしまいます。毎年ソメイヨシノの落花を見ると、せっかく見事に咲いたのだから、ウメほどではないにしてももう少し長い間咲いていてほしいものだと思います。写真は、少しずつ花びらを落とし始めたソメイヨシノの間を歩くハンナです。
嘴を黄色に染めて
カキも芽吹いた
雑木林の中でハンナと並んで草の上に腰を下ろし野鳥の囀りを楽しんでいると、離れたところに立つケヤキの梢で囀っていたシジュウカラが飛び立ち、私たちの目の前を横切って近くのカキの枝にとまり囀り始めました。その様子をカメラのファインダーに捉えて撮影していたところ、カキの枝先に明るい緑色の葉が出始めていることに気づきました。最近続いた暖かさや明るさを増してきた日差しに誘われて、周囲のケヤキ,エノキなどと時を合わせて芽吹いてきたようです。カキの新芽の色は明るく鮮やかで、春の野山を彩る若葉の色の中でも私の好きな色の一つです。これからしばらくの間は、散歩のたびに日に日に大きくなっていくカキの新芽の生長を楽しむことができます。
早朝のお花見
囀りの季節
いいお天気だ
雨があがったあとは、明るい日差しが降り注ぐ爽やかないいお天気になりました。日向を歩いているとうっすらと汗ばんでくる陽気でしたが、木陰を歩くと芽吹いてきた木々や咲き始めた春の花の匂いを運んで頬を撫でていく風が気持ちよく、家の中に入るのがもったいなく感じる一日でした。こんな春らしいお天気の中で、このあたりのソメイヨシノが満開になりました。公園を散歩すると、暑くも寒くもないこのよいお天気に誘われてサクラ見物に出てくる人が多く、子供連れや老人施設の団体などたくさんの人で遊歩道が賑わっていました。写真は、満開になったソメイヨシノを背景に、いいお天気だ、といいたげな様子で周囲を見回している散歩中のハンナです。