ここにもひとり月の客

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昨夜は、月が昇りはじめた午後7時過ぎにハンナを連れていつも自然観察をしている周囲が開けたフィールドへ行き、満月と重なった中秋の月を楽しんできました。すっかり地平線を離れた月は澄んだ空の中で明るく大きく輝き、フィールドの中は淡い光に照らされあたりの木々や草が影絵のように浮かんでいました。野面をわたってくる風が涼しく爽やかだったので、少し散歩をしてみようという気持ちになりハンナに車から降りるようにいったのですが、ハンナは全く歩くつもりなはないらしく車の後部座席に座ったまま動こうとはしませんでした。そこでハンナは車に残し、秋の虫の声があちこちから聞こえる中を、 "ここにもひとり月の客” とばかり去来になったつもりで月の光の中を歩いてきました。写真は、そのあとに撮った満月と、車の中で私を待っていたハンナです。

お月見

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今年の中秋の満月はときどき薄い雲が流れるくらいでよく晴れ、空気も澄んでいるとみえて、月の出からきれいな月が皓々と地上に光を投げかけています。晩御飯を終えてお月見をしようと家族でベランダへ出ると、お昼とは打って変わって涼しく爽やかな風が吹き渡っていました。日中は夏の暑さが残っていますが、9月も残すところあと2日となって、やはり朝晩は秋の気配が徐々に濃くなってきています。一緒にベランダへ出た小次郎も、爽やかな風を受けて心地よさそうな表情で、顔を上げては月を見上げ、手すりに前足をかけては夜の街の様子を見回していました。以前はお月見にはアメリカンコッカースパニエルのサラ、ルナ、ララやネコのマリー、それにロップイアーのパフィーも一緒にベランダを駆け回り、お供えのお菓子を欲しがるので分け与えたものです。それが今では、ハンナは体が大きく階段で滑って足を痛めてはいけないと考え二階へは上がらせないため、一緒にお月見をするのは小次郎だけになってしまいました。毎年お月見をするたび、大勢のペットたちで賑やかだった頃を懐かしく思い出すとともに、年月の流れのはやさを実感しています。

中秋

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日中はまだ暑さが厳しく暮らしの中では夏は去っていませんが、暦の上では今日は中秋の十五夜でいよいよ本格的な秋がやってきます。例年この日には、いつも自然観察をしているフィールドへ行ってススキやハギの花をとってきて飾るのですが、今年は新型コロナウイルスに感染してしまい蟄居を指示されているのでお供えなしの月見になると思っていたところ、妹がリンドウやフジバカマ、ハギなど秋の花を添えたススキの花束を持ってきてくれました。毎年我が家の分と妹の家の分を採って届けてやっているのに、今年は家から出られないのでお月見に飾る花がないことを気にしていると思ったのでしょう、花屋さんで買ってきてくれたようです。早速いつもの年と同じようにベランダに飾りました。写真はよく晴れた秋の夜空に昇ってきた午後8時前の中秋の月です。今年は東側に木星を西側には土星を従えて昇ってきました。肉眼で見ることは無理ですが、木星の東側には天王星が、月のすぐ西側には海王星も位置しています。家の中ばかりで、あまりに退屈なので、ハンナを乗せて30分ほどドライブをしたついでに撮影してきました。

今日も退屈

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今日も一日ほとんど何もせず、横になったまま終わります。相変わらず熱も出ず体に何の支障もないため、痛いとか苦しいといったことはなく有難いのですが、いつも何かをしている習慣が身についているので、じっと寝ているだけではとにかく退屈で、体がなまってくるだけではなく頭の働きも鈍くなってきそうです。階下へ下りていっても、いつものように散歩へ行ったり遊んでやるわけでもなく、直ぐに二階へ上がってきてしまうので、小次郎もハンナも退屈そうにしています。自宅待機期間は残すところあと2日になりましたが、待っているとなかなか時間は過ぎてくれません。

退屈だね

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新型コロナウイルスに感染はしましたが、咳がときどき出るくらいで、熱も35℃台のまま上がってはこず、体のだるさも全くありません。ありがたいことですが、この状態で寝てばかりでは暇を持て余し退屈しています。おかげで本はいろいろ読むことができるものの、外出することは30日まで制限されているため気晴らしに散歩へ出ていくこともできません。そのため、涼しくなって朝晩は散歩がしやすくなってきたのにハンナも散歩へ行くこともできず、家の中ばかりで退屈し切っているようです。このまま熱が上がったり重い症状がでることなく自宅待機期間が早く過ぎ外出できることを、私同様ハンナも心待ちにしていることでしょう。写真は、いいお天気で涼しいのに散歩に行けず退屈そうにしていた今日のハンナです。

感染してしまった

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一昨日の夜から少し喉に違和感があり、咳が出たので風邪をひいたのかと思っていたところ、今日家族に促されて病院へ診察を受けに行くと、鼻の粘膜の検査で新型コロナウイルスに感染していることがわかりました。これから上がってくるのかもしれませんが、現在のところ熱を計っても体温計は一度37℃を示しただけで、今日一日はほとんど35℃台です。喉の違和感もすぐに消えてだるさも全くないので、まさか感染しているとは思ってもいませんでした。これだけ感染が広がっているなかで、我が家では一人も感染者がなくありがたいと思っていたのに、妻と息子は今月初めに渡航先のドイツで感染し、とうとう私も感染してしまいました。30日までは家から出られないので、仕事もできず、楽しみにしているハンナとの散歩や剣道の稽古もできず退屈なことです。写真は、病院から帰宅して処方された薬の整理をしている私を、どうしたの、と尋ねているような表情で見ていた小次郎です。

みんなが揃った

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5日前に妻と息子が帰宅して以来、家族皆の顔が揃ったため、小次郎もハンナも落ち着いた表情をしています。特に晩ご飯の時間からそのあとのお茶の時間になると、家族が集まってくることが分かっているため、どちらもすぐにテーブルのすぐそばへきて座り、嬉しそうな様子で皆が椅子に腰を下ろすのを待っています。半月余の間私一人だったときには、私が外出すると帰りを2匹揃って玄関で待っていたようですが、家族の顔ぶれがそろったこの頃では、安心したのかそれも少なくなってきました。もともと群れで生活するイヌのハンナは家族がいなくなると寂しさを感じるでしょうが、単独行動で生きるネコの小次郎まで家族がいないと寂しがるのは、長い年月我が家での生活に馴染んで野生を忘れたのかもしれません。いずれにしても、家族が揃うと2匹はその真ん中にやって来て楽しそうに話を聞いたり、一緒にお菓子を食べています。写真は、家族団欒の様子を嬉しそうに見ているハンナです。

新涼

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よく晴れた日曜日の今日は、ドイツから帰った息子が日本の刺身をたくさん食べたいというので、ときどき家族で訪れる海辺の料理屋さんへ昼食を食べに行ってきました。日差しに当たればまだ暑さを感じるものの、お昼ころでも気温は28℃ほどとこれまでと比べれば低くなり、空気も乾燥していたため、日陰では通り過ぎていく風に秋の爽やかさが感じられた一日でした。食事を終えて外へ出ると、秋の到来を告げるように、目の前をアキアカネの群れが澄み切った青空や明るい海の色を背景にして飛び交っていました。秋の気配が漂うようになった自然の中で家族で食事を楽しみましたが、気温が低いときにはいつもハンナを連れて行く料理屋さんなのに、今日は涼しいとはいっても日差しの中を歩かせるにはまだハンナには暑すぎると考え留守番をさせてしまい、一緒に食事をすることができなかったことは残念でした。写真は、海辺を飛び回っていたアキアカネです。

SACHER TORTE

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昨夜は妻と息子がドイツから帰国して初めての土曜日なので、夕食後家族揃ってゆっくりとお茶を飲んで過ごしました。お菓子は Hotel Sacher Wien で購入した本物のザッハートルテです。家族皆が大好物なので、ドイツへ行くたびにオーストリアのウイーンやザルツブルクも訪れる息子が、帰国に合わせて賞味期限内に食べられるよう調整して毎回買ってきます。昨夜は一年ぶりに食べる本物のザッハートルテを、久しぶりに家族全員が揃った中で味わいました。ただ、全てがチョコレートで出来ているため、せっかくのお土産もハンナは相伴することはできず、犬用のおやつで我慢していました。

やっと上り切った

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公園の遊歩道の上り坂の中で一番傾斜がきつい坂を上って来て、やっと昇り切った、とほっとした様子で足を進めるハンナです。暑さが厳しい間は、この坂を上るコースを歩かせようとすると嬉しくなさそうな様子を見せ、別の道へ行こうとすることが多かったハンナも、この頃朝の気温がわずかではあるものの低めになってきたおかげで、毎朝嫌がらずに一所懸命坂道を上るようになりました。年を取ってきたので、足腰が衰えないよう無理のない程度の負荷を与えながら、その日の体調や歩き方に応じてコースや距離を決めて歩かせるのですが、気温さえ下がってくればまだまだ元気に歩くことができそうです。以前亡くなったララと一緒になって走り回っていたようなことはできないにしても、少しでも長く一緒に散歩ができる日が続くことを願いながら、毎日公園へ連れ出しています。