ジョウビタキの初鳴き

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庭木の枝を剪定していたところ、遠くの方からジョウビタキの声が聞こえてきました。この秋初めて聞くジョウビタキの声です。しばらくの間ときどき聞こえてくる鳴き声を聞きながら作業を進めていると、徐々に鳴き声は近づいてきているようでした。そこでいったん剪定ばさみを置いて家の中へカメラを取りにいき庭へ戻ってみると、最近モズがよくとまっている近くのマンションのテレビアンテナで、雄のジョウビタキがしきりに尾を振って特徴のある声をあたりに響かせていました。撮影するには距離があったうえ、雲が厚く垂れこめたお天気だったので鮮やかな色彩は出ないと思いましたが、今シーズン初めて出会ったジョウビタキなのでレンズを向けてみました。

ハンナの初七日

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早いもので、ハンナが亡くなってもう一週間が経ち、昨日はハンナの初七日でした。今月6日に小次郎の初七日をしたばかりなのに、思いもよらず同じ月の中でハンナの初七日もすることになってしまいました。昨夜は仕事のため夜遅くなってしまいましたが、私が帰宅してから家族揃ってハンナが好きだった食べ物を遺影に供え、いつも家族の中心にいたハンナに話しかけながら生前の姿を偲びました。日付が替わって現在時間は午前2時を回ろうとしています。思い返せば一週間前の今頃は、妹が中心になって処置をし終えたハンナを安置して、家族みんなでハンナの死に衝撃を受けつつ一息ついていた頃です。小次郎もハンナも最後は苦しそうだったことが可愛そうで心残りでしたが、今はどちらも安らかに休んでくれることを心から願っています。

色づいた

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北の地方や高い山では、紅葉が最盛期を迎えているというニュースが見られるようになりました。このあたりでも朝晩は15℃前後の日が多くなり、葉の色を変え始める木々が少しずつ見られるようになってきました。我が家のハナミズキの木も、この数日でほとんどの葉が色を変えました。ただ、今年は厳しい暑さが長い間続いたためか、いつもの年なら鮮やかに色づいた葉の間で秋の日を受けて艶やかな赤い色を見せる実は紅葉を前にしてほとんど落ちてしまい、色づいてきた葉は小さめで色も例年ほどの鮮やかさがなく、少々寂しい紅葉になりました。これからは日を追うごとに葉は枝を離れ、ハナミズキは冬を迎える姿に変わっていきます。

ハンナを失って

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ハンナが亡くなって6日が経ちました。そろそろハンナの死を受け止め気持ちも落ち着いてくるはずだと思うのですが、何をしていても気分は晴れず、ことあるごとに脳裏にハンナの姿や表情が浮かんでは消えていきます。これまで10匹を超えるイヌやネコ、それにウサギを始め何種類ものペットたちとの別れを経験してきたのに、こんなに気分が塞ぎ何もする意欲が湧かないのは初めてのことです。それだけ、ハンナの存在は私の気持ちや生活の中で大きかったのでしょう。また、これまではルナが亡くなったときには小次郎やマリーやララが、ララが亡くなったときには小次郎とハンナがいたように、いつも残ったペットたちが癒しになって気を紛らせてくれていたこともあったのでしょう。今回は小次郎が亡くなってわずか三週間でハンナまでいなくなり、短い間に我が家からペットの姿が消えてしまい、なんだか一度に気が抜けてしまいました。それは家の中だけではなく、車に乗っていても同様で、ついいつもハンナが座っていた後部座席を振り返っては、ハンナがいなくなったことを思い知って気持ちが沈んでしまいます。写真は、9月25日の早朝に海辺へ散歩に行ったときのハンナですが、もう一度こうして車に乗せて散歩へも行きたいものです。

庭のフジバカマ

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一昨日ハンナを火葬場へ送っていった折に、たくさんの花や好きだった食べ物と一緒に柩に入れたときにはまだ蕾ばかりだった庭のフジバカマが、例年より2週間ほど遅れて昨日からようやく咲き始め、薄紫の蕾が割れて白い糸のような花が見られるようになりました。ハンナと毎日のように散歩をした公園のフジバカマは9月下旬には満開になっていましたが、我が家の庭ではひと月遅れになりました。地味で目立たない花ながら、近くを通り過ぎたり触れたりするとよい香りが漂って、その存在がすぐわかります。これからはこの花を見たり香りを嗅ぐと、頑張って病気と闘っていたハンナの様子や心配をしながら看病していた家族の様子を思い出しそうです。

何が見えていたのか・・・

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ハンナは、亡くなる数日前から天井に近い壁のあたりをじっとみつめるようになりました。初めてそれに気づいたのは夜一緒に寝てやっていたときのことで、横になって寝ていたハンナが突然首を上げ、何か気になるものを見つけたときの表情で壁の一角をじっと見つめ始めたときでした。その後は亡くなる日まで夜となく昼となく写真のように同じ箇所を見つめ、ときどきは移動するものを目で追うような様子も見せていました。そんなハンナを見て、以前ネコのメルが亡くなった夜に、一晩中メルの遺体のそばに寄り添っていたルナが、部屋は違いますがやはり天井に近い壁の一角を何かが見えているような表情で見つめ、何度も悲しそうな声を出していたことを思い出しました。ルナの場合も今回も、何度目を凝らしてみても私たちでは何も見えませんでしたが、ルナやハンナには何かが見えていたとしか考えられない表情や様子でした。

最後の通院

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急に悪化してきた病状の診察を受けるため、23日の午前中に動物病院へ到着し、車の中で診察の順番を待っていたハンナです。この日の未明に嘔吐をした後、体力を消耗したのか急激に弱ってしまい動かすこともできないかと思ったハンナでしたが、夜が明けるころには落ち着いた様子を見せてきたため、朝一番で動物病院へ連れて行きました。ただ、やはり車に揺られたことが体に堪えたのか、診察を待っている間にまた首を上げているのも辛そうになり、治療を受けて帰宅してからは呼吸も荒くなって何とか回復してほしいという家族の願いも虚しく、下弦の月が東の空に上って来た午後10時33分に私たちのもとから旅立ってしまいました。車に乗ることが大好きで、一緒に行くかと声をかけると必ず嬉しそうについてきて、後部座席で満足そうな表情をして座っていたハンナでしたが、この最後の通院時に撮影した写真が、車に乗って撮影した最後の姿になってしまいました。

ハンナを送ってきました

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ハンナを市の火葬場へ送ってきました。23日の午後10時33分に亡くなってから、二晩家族でお通夜をしハンナとの別れを惜しみましたが、いつまでそばに置いても名残は尽きないので、今日は午前中に車に乗せ、いつも散歩をしていた公園や私と野鳥を探して歩いた自然観察フィールドの数か所を家族と一緒に巡ったあと火葬場へ向かいました。保護犬として我が家へやってきたときが5歳前後で、それから8年10ヶ月弱を家族としてともに暮らし、先住猫の小次郎や先住犬のララと一緒に毎日楽しく過ごして、その間一度も不都合を起こすことなく明るい話題を家族に与え続けてくれ、皆の心を和ませてくれました。年齢的には寿命を全うしたといえる状況ですが、ハンナを失って家族の心の中や家の中に漂う寂しさは言葉ではとても表すことはできず、何をしても何を見てもハンナの表情や姿が浮かんできます。ハンナはいつも家族の中心にいて、私たち家族の心の大きな拠り所だったことを改めて感じています。写真は、火葬場で最後の別れをしたハンナです。

ハンナまで・・・

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昨夜午後10時33分に、ハンナが息を引き取りました。9月29日には小次郎が虹の橋を渡ったばかりなのに、ハンナまでが私たちのもとから旅立ってしまいました。最近衰弱してきた様子や、昨日未明から急変した容体に家族一同が心を痛め、少しでも快方に向かうよう願っていましたが、昨夜仕事を終えて大急ぎで帰宅した私や妻が声をかけると、私たちが帰るのを待っていたかのように命の火を消していきました。一人で看病をしていてくれた妹によると、日が暮れてからは苦しい呼吸の中で嘔吐もし、見るに堪えない可哀そうな状態だったとのことです。私が帰った午後9時半頃からは少し落ち着いた様子になったものの、それでも大きな呼吸をして亡くなるまで苦しそうでした。ハンナが私たちのもとからいなくなってしまうことは辛く悲しく、まさに断腸の思いですが、苦しさから解放され今は安らかに眠るような様子を見せてくれていることだけは救いです。我が家へ2016年1月3日に悪質なブリーダーから助け出された保護犬としてやって来て以来、8年9か月と20日家族として毎日家の中に明るさや楽しさで運んできてくれました。今は家族一同が、ただ安らかに休んでほしいと願っています。もし霊魂があるのなら、どこかで小次郎やそれ以前に他界していったララを始め我が家のペットたちと楽しく過ごしてほしいと願い、生前仲良くしていた小次郎とハンナの写真を掲載してみました。

急変

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昨夜までは何とか自分で歩くこともできていたハンナでしたが、今日未明に嘔吐を二度繰り返してからは急激に体力を消耗して立ち上がることも困難になってしまいました。そこで動物病院を受診して輸液や薬剤の点滴を受けてみたものの、状態は一向に好転せず、帰宅してもほとんど横になって荒い呼吸をしているばかりで、さらに悪いことには、一時は固まったので喜んでいた便がまたタール状になってしまいました。また病院では、貧血がひどくなっているため心不全を起こすことが心配で、この週末あたりが危険だとの診断を受けてしまいました。現在は、私は仕事のためハンナに付き添ってやることができず妹が看病してくれていますが、仕事を終えたら一刻も早く帰宅してそばについていてやりたいと考えながら机に向かっています。写真は、体調を崩し痩せてきてはいても、一見すればいつもどおりの姿に見える3日ほど前のハンナです。もう一度こんな姿に戻してやりたいと切に願っています。