旧宅にて

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ハンナとは、仕事やペットを連れてはいけない施設などへ行くとき以外はできるだけ一緒に出掛けていたので、亡くなってしまっても行く先々でハンナの面影が浮かび、すぐそばにいるような気がしてきます。昨夜も仕事の後で旧宅へ立ち寄り、仏壇の花や水を替えて手を合わせていると、ハンナがいつものようにすぐ横に座って私の顔や仏壇の中を見ながら読経が終わるのを待っているような気がしたり、お経が終わるとお供えをしてあるお菓子のお下がりを期待して尾を振り目を輝かせているような気がしてきました。写真は、今年の5月26日の夜に旧宅へ連れて行った折に撮影したハンナですが、人が住まなくなって聞こえてくるのは庭で鳴く虫の声だけの静まり返った旧宅の仏間や座敷に座っていると、今も廊下の奥や部屋の角などからこんな表情をして姿を見せてくれるような気がしてきます。

すっかり片付いた

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この連休を使って、息子が中心になり、小次郎やハンナが毎日生活していたリビングルームや廊下など主として一階の各部屋の整理や拭き掃除をしました。2匹が汚したカーペットを処分したり、ハンナが休んでいたマットや小次郎の爪とぎ、ドッグフードやキャットフード、それに食器やペット用品を置いておいた棚などもすべて片付けたので、家の中は写真のように片付き、すっかりきれいになりました。ただ、2匹が暮らした跡がほとんど消えて、改めて家の中に寂しさが広がったように感じます。これからは、毎日のように撮影した写真はたくさん残り、小次郎が爪とぎをしたあとは壁にしっかりと残っているので、それらを見たり家族の記憶の中に残る姿を頼りに2匹を偲ぶことになります。